2020年2月度は、1月に実施する「コンテナ技術講座2020<Docker基礎実践編>」に引き続き、「コンテナ技術講座」シリーズとして、今回は「Kubernetes」にフォーカスして授業セミナーを実施いたします。
前回(2019年6月7月)と同様、演習指導をメインに、Kubernetesの基本的な機能・特徴、効果的利用とそのプラクティスへの応用、受講者の習得目的等に合わせて企画しています。
メイン講師には、インプレスのベストセラー書籍「Kubernetes完全ガイド」の著者であり、前回の2019年6・7月にも講師を務めていただいた株式会社サイバーエージェント AI事業本部 Strategic Infrastructure Agency 青山 真也(あおやま まさや)氏を再び迎えます。同社でOpenStackを使ったプライベートクラウドやGKE互換なコンテナプラットフォームをゼロから構築した経験や、世界で2番目にCertified Kubernetes Application Developerを取得するなど、日本でも屈指のKubernetesに精通する同氏に、その経験・知見の総力を発揮して、白熱の講義・演習指導を展開していただきます。
- *受講者には、同書籍「Kubernetes完全ガイド」をテキストとして配布いたします。
Dockerを皮切りにコンテナ技術への注目度・利用事例も増えてきていますが、持続的な変更が行われるシステムで実務利用するにはDockerだけでは難しいため、Kubernetesに代表されるコンテナオーケストレーションエンジンとよばれるプラットフォームを利用することが一般的です。
コンテナ技術講座2019<Kubernetes基礎編>
「Kubernetes基礎編」では、Dockerの簡単な知識の整理から、Kubernetesを利用した複数のコンテナホストの管理、コンテナのスケジューリング、ローリングアップデート、スケーリング といった基本機能を実際に手を動かしながら習得することを狙いといたします。
Kubernetesのアーキテクチャの概要について概説します。合わせて、Kubernetesのもっとも根幹となる「Workloadsリソース」・「Discovery&LBリソース」・「Config&Storageリソース」などのアプリケーションを実行するために必要不可欠な各種リソースの役割、CLIツールの利用方法や、マニフェストファイルの設計指針の勘所など、それぞれの機能や位置付け・押さえておくべき要点等について講義・演習指導を行います。
<主要ポイント>
- DockerとKubernetesの関係
- Kubernetesの必要な理由とその選択肢
- Kubernetesのアーキテクチャの概要とCLIツール
- Workloadsリソース:コンテナの実行に関するリソース
- Discovery&LBリソース:コンテナを外部公開するようなエンドポイントを提供するリソース
- Config&Storageリソース:設定/機密情報/永続化ボリュームなどに関するリソース
コンテナ技術講座2019<Kubernetes応用実践編>
Kubernetes応用実践編では、基礎編を踏まえて、Kubernetesに用意された非常に多岐に渡る機能、実際にプロダクション運用に必要なノウハウについても解説します。
また、Kubernetesのコンセプトを解説しながら、各種リソースの演習をすることで、単なる操作ノウハウではなく、Kubernetesの土台からビジネスへの実践までを理解できる役割を果たせるよう構成いたしました。
Kubernetesの基本機能を踏まえ、「アプリを迅速に予定通りにデプロイする(コンテナをサーバー群へ展開する)」・「稼働中にアプリをオートスケールする(稼働中にコンテナ数やノード数を変更する)」・「新機能をシームレスに提供開始する (稼働中にロールアウトする)」・「ハードウェアリソースの割り当てを管理する(コンテナを共存させて集約率を高くする)」・「アプリ開発・運用負担を軽減するためのエコシステムとの連携」等を演習し、実プロダクト利用への応用力の肝と実践力を養成します。
<主要ポイント>
- ClusterリソースとMetadataリソース
- リソース管理
- オートスケーリング
- ヘルスチェックとコンテナのライフサイクル
- メンテナンスとノードの停止
- 高度で柔軟なスケジューリング
- セキュリティ
- エコシステムの紹介
- ※講師・講座内容は予告無く変更される場合があります。予めご了承ください。
- ※あくまでも授業カリキュラムに沿った教導のポイントの概要です。講座開催時に間に合う新機能情報、リリース情報等も取り入れて行きます。そのため進行スケジュール及び課題変更・進行遅速により変更がありますのでご了承下さい。
尚、受講に際しては、基礎編、応用実践編を個別に受講する事も可能です。また、基礎編、応用実践編を、一括して受講する事も可能な柔軟な受付体制といたします。受講日程、授業内容・構成、受講者のレベル等に合わせて選択下さい。
- 受講生の声
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- ほぼ初心者の自分にもわかりやすいような講義でした
- K8sのスペシャリストに質問できる機会がなかなか無いので、貴重だった
- 実践的なテクニックが聞けて良かった
- 環境での経験を基にした説明が、本当に勉強になりました
- K8sの中身が大分理解できた。Hand-onの機会も多くオペレーション的にも満足
「コンテナ技術講座2019<Kubernetes基礎編>&<Kubernetes応用実践編>」
(2019年6月・7月:授業後のアンケートから)
- 今回授業の特徴
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- 「Kubernetes」を実際に手を動かし、講義・ハンズオンで理解を深める
- 日本屈指のKubernetesに精通する講師を迎え、最新の動向も交え講義・演習指導を実施
- 【基本編】/【応用実践編】の2タイプに分離。受講日程、授業内容・構成、受講者のレベル等に合わせてフレキシブルな授業選択が可能。かつ延べ4日間に亘る密度の濃い授業構成を実現
- テキストとして、インプレス社刊の書籍「Kubernetes完全ガイド」を受講者に配布
インプレス・セミナーについて
インプレスでは、「データサイエンス・機械学習」の、その有用性にいち早く着目。
2013年秋からビッグデータ、AI研究の先端研究が進む東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科/東京大学政策ビジョン研究センターに協力を仰ぎ、授業タイプのセミナーとして改めて企画し、2014年4月から「データサイエンス講座」として実施してまいりました。
現在では、「データサイエンス基礎講座シリーズ」、「ブロックチェーン基礎講座シリーズ」に加え、「クラウドネイティブコンピュータ/マイクロサービスアーキテクチャ基礎講座シリーズ 」(Scrum基礎講座、AWS Lambda実践編、Kubernetes基礎実践編 等)など、最先端のテクノロジーにフォーカスした授業セミナーを連続して実施してきています。
デジタル事業部門、Web系システム、オープンシステム系システムの担当者だけではなく、IT部門、情報エンジニアリング部門、新規事業部門の方々、先端外資系ITベンダーや、デジタルプレイヤー等、幅広い各層の方が参加し、延べ2,000名以上の方々に受講いただき、高い評価を受けています。