2019年1月から新講座シリーズとして開始した「コンテナ技術基礎実践講座」をリニューアルし、今回の6月度・7月度は、「Kubernetes基礎講座」を、基礎編、応用実践編の「2タイプ」に分け実施いたします。
演習指導をメインに、Kubernetesの基本的な機能・特徴、効果的利用とそのプラクティスへの応用、受講者の習得目的等に合わせて企画いたしました。
メイン講師には、インプレスのベストセラー書籍「Kubernetes完全ガイド」の著者であり、前回の2019年1月にも講師を務めて頂いた株式会社サイバーエージェント・アドテクスタジオ Strategic Infrastructure Agency 青山 真也(あおやま まさや)氏を再び迎えます。上著の著者であり、同社でOpenStackを使ったプライベートクラウドやGKE互換なコンテナプラットフォームをゼロから構築した経験や、世界で2番目にCertified Kubernetes Application Developerを取得するなど、日本でも屈指のKubernetesに精通する同氏に、その経験・知見の総力を発揮して、白熱の講義・演習指導を展開していただきます。
- *受講者には、同書籍「Kubernetes完全ガイド」をテキストとして配布いたします。
Dockerを皮切りにコンテナ技術への注目度・利用事例も増えてきていますが、持続的な変更が行われるシステムで実務利用するにはDockerだけでは難しいため、Kubernetesに代表されるコンテナオーケストレーションエンジンとよばれるプラットフォームを利用することが一般的です。
「Kubernetes基礎編」では、Dockerの簡単な知識の整理から、Kubernetesを利用した複数のコンテナホストの管理、コンテナのスケジューリング、ローリングアップデート、スケーリング といった基本機能を実際に手を動かしながら習得することを狙いといたします。
「Kubernetes応用実践編」では基礎編を踏まえて、Kubernetesに用意された非常に多岐に渡る機能、実際にプロダクション運用に必要なノウハウについても解説します。また、Kubernetesのコンセプトを解説しながら、各種リソースの演習をすることで、単なる操作ノウハウではなく、Kubernetesの土台からビジネスへの実践までを理解できる役割を果たせるよう構成いたしました。
コンテナ技術講座2019<Kubernetes基礎編>
Kubernetesのアーキテクチャの概要とについて概説します。合わせて、Kubernetesのもっとも根幹となる「Workloadsリソース」・「Discovery&LBリソース」・「Config&Storageリソース」などのアプリケーションを実行するために必要不可欠な各種リソースの役割、CLIツールを利用方法や、マニフェストファイルの設計指針の勘所など、それぞれの機能や位置付け・押さえておくべき要点等について講義・演習指導を行います。
<主要ポイント>
- DockerとKubernetesの関係
- Kubernetesの必要な理由とその選択肢
- Kubernetesのアーキテクチャの概要とCLIツール
- Workloadsリソース:コンテナの実行に関するリソース
- Discovery&LBリソース:コンテナを外部公開するようなエンドポイントを提供するリソース
- Config&Storageリソース:設定/機密情報/永続化ボリュームなどに関するリソース
コンテナ技術講座2019<Kubernetes応用実践編>
Kubernetesの基本機能を踏まえ、「アプリを迅速に予定通りにデプロイする(コンテナをサーバー群へ展開する)」・「稼働中にアプリをオートスケールする(稼働中にコンテナ数やノード数を変更する)」・「新機能をシームレスに提供開始する (稼働中にロールアウトする)」・「ハードウェアリソースの割り当てを管理する(コンテナを共存させて集約率を高くする)」・「アプリ開発・運用負担を軽減するためのエコシステムとの連携」等を演習し、実プロダクト利用への応用力の肝と実践力を養成します。
<主要ポイント>
- ClusterリソースとMetadataリソース
- リソース管理
- オートスケリーリング
- ヘルスチェックとコンテナのライフサイクル
- メンテナンスとノードの停止
- 高度で柔軟なスケジューリング
- セキュリティ
- エコシステムの紹介
また、Kubernetes応用実践編の最終限には、よりKubernetesの実践利用の知見を深める事とともに、この授業に厚みを加える為、日本アイ・ビー・エム株式会社 部長 エグゼクティブ・テクニカル・スペシャリスト クラウド・アーキテクト 樽澤広亨(ひろゆき)氏に『コンテナを活かす!マイクロサービスを使いこなす!アプリケーション・モダナイゼーション実践のポイント』という内容で特別講演をしていただきます。特別講演後には、メイン講師との対談、加えて、受講者も含めての積極的な質疑応答・ディスカッションのセッションを予定しています。
尚、受講に際しては、基礎編、応用実践編を個別に受講する事も可能です。また、基礎編、応用実践編を、一括して受講する事も可能な柔軟な受付体制といたします。受講日程、授業内容・構成、受講者のレベル等に合わせて選択下さい。
既に、コンテナ関連のプロジェクトに参加している第一線のエンジニアや、そのマネージャー/ディレクター・クラスの方は勿論、初めてのスタッフの方など幅広い階層の方々が、本講座を通じ「コンテナ技術」への理解を深め、応用できる素養と、その活用シーンを広げていただく事を目的としています。
加えて、Google Cloud Platformを授業で利用して、「クラウド」を利用した「コンテナ」利用体験等を通して、クラウドを利用した新たなデジタルシステムへの理解が図れる構成ともなっています。
充実した内容の授業構成となっておりますので、デジタル事業部門、Webシステム業務・IT活用部署だけではなく、今後のデジタルトランスフォーメーションに同技術を活かしたい多くの部門・多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
- ※「最後の方も演習できる時間があれば良かったです」、「内容が盛りだくさんで欲を言えば、あと1時間あると良かった」との声を、受講者の皆さまから多数いただいている事から、今回は授業の進行に応じ時間の延長を予定しています。
- ※予定定刻以降の帰社・帰宅は自由です。
- 受講者の声(2019年1月度から)
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- 書籍と連動していて理解しやすかった
- 分かりやすく授業のスピードも良かった
- 重要なところを丁寧にやって頂けたので理解できた
- これまでの経験ではカバーできない内容まで学べたので満足
- 非常によく分かった。分からない点が何が分からないのかハッキリした
コンテナ技術基礎実践講座2019シリーズ第1弾!
~ ベストセラー「Kubernetes完全ガイド」著者 青山 真也(まさや)の「Kubernetes基礎実践編」~
- 今回授業の特徴
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- 「Kubernetes」を実際に手を動かし、講義・ハンズオンで理解を深める
- 日本屈指のKubernetesに精通する講師を迎え、最新の動向も交え講義・演習指導を実施
- 【基本編】・【応用実践編】の2タイプに分離。受講日程、授業内容・構成、受講者のレベル等に合わせてフレキシブルな授業選択が可能。かつ延べ4日間に亘る密度の濃い授業構成も実現
- 延べ4日間に亘る密度の濃い授業構成を実現
- テキストとして、インプレス社刊の書籍「Kubernetes完全ガイド」を受講者に配布
- ※昨年及び前回実施した『アジャイル開発/Scrum基礎講座』、『AWS Lambda実践編』を受講された方を中心に、以前講座を受講された方も受講をお薦めいたします。
インプレス・セミナーについて
インプレスでは、「データサイエンス・機械学習」の、その有用性にいち早く着目。2013年秋からビッグデータ、AI研究の先端研究が進む東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科/東京大学政策ビジョン研究センターに協力を仰ぎ、授業タイプのセミナーとして改めて企画し、2014年4月から「データサイエンス講座」として実施してまいりました。
現在では、「データサイエンス基礎講座シリーズ」、「ブロックチェーン基礎講座シリーズ」に加え、「クラウドネイティブコンピュータ/マイクロサービスアーキテクチャ基礎講座シリーズ 」(Scrum基礎講座、AWS Lambda実践編、Kubernetes基礎実践編 等)など、最先端のテクノロジーにフォーカスした授業セミナーを連続して実施してきています。
デジタル事業部門、Web系システム、オープンシステム系システムの担当者だけではなく、IT部門、情報エンジニアリング部門、新規事業部門の方々、先端外資系ITベンダーや、デジタルプレイヤー等、幅広い各層の方が参加し、延べ1,500名以上の方々に受講いただき、高い評価を受けています。