※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
OP1
オープニングリマークス
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム副委員長
同志社大学
モビリティ研究センター センター長
教授
佐藤 健哉
K1
基調講演
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
CEO
隈部 肇
K1 基調講演「「モビリティカンパニー」変革に向けたウーブン・バイ・トヨタの取り組み」
100年に一度の大変革期を迎える中、トヨタ自動車は「自動車会社」から「モビリティカンパニー」への変革を目指す。その取組みの一部を担うのが、トヨタグループの1社である「ウーブン・バイ・トヨタ株式会社(以下、WbyT)です。WbyTは2018年に「TRI-AD」として設立以来、トヨタのアセットを活かしつつ、世界66か国から集まる従業員とともに、この変革に向けて、AD/ADASの開発、SDVの実現や、Woven Cityプロジェクトなどの業務を推進したきた。
今回は、その中でも主にWoven Cityについての近況を共有させていただきます。
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
CEO
1986年日本電装株式会社(現株式会社デンソー)に入社、電子プラットフォーム開発、走行安全等担当。2014年にアドバンストセーフティ事業部担当常務役員就任。先進モビリティシステム開発、先端技能開発、ADソフト新会社準備室などを経て、2019年株式会社J-QuAD DYNAMICSの代表取締役社長(CEO)に就任。デンソーにて執行職/執行幹部としてAD&ADAS事業分野を担当するとともに、2021年1月にはウーブン・バイ・トヨタの前身のウーブン・コア株式会社取締役就任。2023年10月より現職。
S1
特別講演
検証技術
高信頼設計技術
株式会社ベリサーブ
東日本モビリティ第四事業部 データサービス課
課長
岩佐 志穂
S1 特別講演「イノベーションを加速する「MBT×AI」のテスト設計支援」
最新のモデルベースドテスト(Model-Based Testing:以下、MBT)は、AI技術を組み込むことで、テスト設計における多くの課題を解決するアプローチである。
従来、テスト設計者のスキルや経験によって品質がばらつく問題や、工数の増大、仕様書の理解に多くの時間がかかるという課題があった。しかし、MBTではAIを用いてテストケースを自動生成することで、蓄積されたテスト観点とノウハウを効果的に活用し、設計品質を均一化することが可能である。また、MBTモデルによる図式化により、仕様理解が迅速化され、レビューの効率も大幅に向上する。
今回の講演では、「MBT×AI」の概要と実用性について事例を紹介する。
株式会社ベリサーブ
東日本モビリティ第四事業部 データサービス課
課長
2012年に株式会社ベリサーブに入社。
車載IVIシステムのドキュメント検証/要件定義/仕様書作成を経て、コネクテッドカーサービス基盤システムの評価プロジェクトリーダーを経験。
現在は、東日本モビリティ第四事業部にて、さまざまな企業にソフトウェアテスト、品質関連のソリューションを提供。
K1ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
A1-1
招待講演
データスペース
トレーサビリティ
一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター
代表理事
藤原 輝嘉
A1-1 招待講演「ウラノス・エコシステムで実現する産業横断のトレーサビリティ」
ウラノス・エコシステムは、サイバー空間と物理空間の高度な融合により産業発展と社会課題解決を目指す取り組みである。その先行ユースケースとして、自動車産業と蓄電池産業の協調および産官学連携プロジェクトを通じて蓄電池のトレーサビリティのアーキテクチャ設計が行われるとともに、これを社会実装する主体としてABtCが設立された。ABtCは24年5月にサービス開始し、同年9月には日本初の「公益デジタルプラットフォーム事業者」の認証を取得した。これらの背景と具体的な取り組み、産業競争力の向上に向けた今後の展望を紹介する。
一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター
代表理事
自動車産業において20年以上、モノづくりのデジタル化に従事。業界横断、官民連携によるトレーサビリティの取り組みを社会実装するため、24年2月に「自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター」を設立、代表理事を務める。データ連携に関する産官学の様々なプロジェクトや検討会等に参画。
A1-2
ソリューション講演
社会システムデザイン
MaaS
株式会社PTV グループジャパン
オートモーティブソリューション部
マネージャー
三浦 基嗣
A1-2 ソリューション講演「新たなモビリティ社会を実現するモビリティ・ソリューションのご紹介」
現在、新たなモビリティ社会の実現に向けて自動運転技術の開発やモビリティサービスの社会実装が進められている。新しい技術・サービスを実装するためには、それを前提とした街づくりやインフラ側の整備が必要不可欠である。
本講演では、新たなモビリティ社会を実現するための需要予測・交通計画からリアルタイムの交通制御までをサポートする当社の一貫したソリューションや、特に先進的な用途で活用された事例を紹介する。
株式会社PTV グループジャパン
オートモーティブソリューション部
マネージャー
慶應義塾大学電子工学科を卒業後、完成車メーカーにてAWD制御技術の研究開発に従事。
2018年に現職の株式会社PTVグループジャパンに入社し。国内自動車業界への交通シミュレーションの販売から製品サポート、プロジェクト推進、新機能開発の企画・検証まで一貫して担当。
A1ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
A2-1
招待講演
SBOM(ソフトウェア部品表)
AI(人工知能)活用
株式会社日立製作所
研究開発グループ サービスシステムイノベーションセンタ
DXエンジニアリング研究部
リーダ主任研究員
長野 岳彦
A2-1 招待講演「SDV時代の高頻度なソフトウェアアップデートを実現するソリューション ~SBOMと生成AIの活用~」
SDV時代には、ソフトウェアアップデートにより自動車の機能追加や、好みにあわせたパーソナライズが可能になる。一方で、多種多様なソフトウェアが搭載可能になることから、脆弱性の混入リスクが増大し、修正のためのソフトウェアアップデートの高頻度化につながる。その際にシステムやソフトウェア、法規といった要素間の依存関係に問題が無いことを確認する工数が膨大になる。この問題に対し、日立では生成AIとSBOMを活用することで、部署間を跨いだ問い合わせを効率化し、高頻度なソフトウェアアップデートを効率良く実現するソリューションを開発したので、紹介する。
株式会社日立製作所
研究開発グループ サービスシステムイノベーションセンタ
DXエンジニアリング研究部
リーダ主任研究員
2001年 株式会社日立製作所入社 入社以来組込みシステム、ITシステムに関連する研究開発に従事。現在は自動車OTAシステムや車両構成管理システムに関する研究を推進中。博士(工学)
A2-2
ソリューション講演
サイバーセキュリティ
wolfSSL Japan合同会社
技術統括
古城 隆
A2-2 ソリューション講演「どうするハードウェアセキュリティ(HSM), 耐量子暗号時代への対応」
車載向けECUのセキュリティ基盤として利用が広がっているHSM(Hardware Security Module)。本来、ハードウェアレベルで高い安全性を提供することを目的としたHSMが、量子コンピューティングの実用化を前に大きな攻撃リスクにさらされつつある。特に、製品寿命が長くハードウェア暗号によって暗号アルゴリズムが固定化されるようなシステムにとっては深刻な課題といえる。wolfSSLでは、早い段階から耐量子暗号の技術開発に取り組んでおり、米NISTの標準化に合わせて製品組み込み向けのアルゴリズムライブラリの提供を開始している。本セッションでは、HSMやそれを利用したセキュアブートローダなどにおける耐量子暗号対応について紹介する。
wolfSSL Japan合同会社
技術統括
最新ネットワークセキュリティについての執筆活動、講演を実施。「徹底解剖 TLS 1.3」の筆頭著者。大手電機メーカーで組み込みシステム向けITRON OSの開発、アーキテクチャデザイン、ネットワークベンチャーのCTOなどを経て、2012年より現職。
A2ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
A3-1
招待講演
ソフトウェアプラットフォーム
SDV開発
日立Astemo株式会社
技術開発統括本部
シニアマネージャー
石郷岡 祐
A3-1 招待講演「価値ファーストを実現するためのオープンソースを活用したSDVプラットフォームの考え方」
本発表では、日立Astemoが提案しているSoftware-Defined Vehicle(SDV)向けのInternet of Vehiclesプラットフォームを例題に、オープンソースと製品プラットフォームとの共存に関しての考え方を紹介する。エンドユーザに対して魅力あるクルマを維持するために、エンドユーザが感じる価値向上を第一に考え、協創でSDVの新規機能を開発し、継続して提供する価値ファーストの開発スタイルを提案している。この開発スタイルではオープンソースの活用が重要であり、事例を通じて現在の状況と課題を共有させて頂く。
日立Astemo株式会社
技術開発統括本部
シニアマネージャー
2008年株式会社日立製作所 日立研究所入社。2013年日立ヨーロッパ出向、2015年帰任。2022年日立Astemo株式会社出向。次世代ソフトウェアプラットフォームの戦略策定・技術開発に従事。博士(情報学)。共著:機能安全の基礎と応用: 自動車・鉄道分野を通して学ぶ(日科技連出版社、2022)。SOAFEE、Autoware Foundaton、COVESA、Open SDV Initiativesの各メンバー。
A3-2
ソリューション講演
検証技術
株式会社ユビキタスAI
エンベデッド第3事業部
担当部長
植田 宏
A3-2 ソリューション講演「SDV時代の複雑なタイミング検証問題とその解決法とは? - ツールによるイベントチェーン確認のメリットを導入事例を交えて紹介 -」
ソフトウェア検証の難易度はSDV時代の開発現場において更に増すことは避けられない。自動運転においては時間的制約、一つの例として障害物を発見してからブレーキがかかるまでの時間、を守ることが安全上必須であるが、時間的制約に関するタイミング検証は複数のドメインのECUが関係するため制約時間が守られているか否かを確認するのが困難である。また、タイミング検証においてはイベントチェーンによる確認が有効な方法だが、前述の通り複雑度が増してきているので、人手による確認作業は現実的ではない。本講演では高性能な検証ツールを使用して効率的、網羅的にタイミング検証を実施する方法をMan truck & bus社およびEDAG社の事例を交えて紹介する。
株式会社ユビキタスAI
エンベデッド第3事業部
担当部長
大学卒業後自動車メーカーへ入社、ECUソフトウェア開発を行う。その後海外で組込みソフトウェア開発エンジニアの経験を経て、帰国。1998年より車載系ソフトウェアの技術営業に従事。自身の経験を活かし、課題解決に役立つ海外のソフトウェア商材を取扱い、国内のエンジニアへ届けている。
A3ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
A4-1
招待講演
クラウド
Amazon Web Services, Inc.
Industry Specialists and Solutions (APJ)
Principal Solutions Architect
梶本 一夫
A4-1 招待講演「SDV時代におけるクラウドの役割」
近年、自動車産業界においてSDVと言う言葉を耳にしない日はない。技術の進展が著しいSDVの世界において、クラウドに期待されている役割や、自動車産業界におけるお役立ちについて、ECU開発や自動車販売後のデータ収集、アフターサービスなど、最新の生成AI技術との関係も含めて述べる。
Amazon Web Services, Inc.
Industry Specialists and Solutions (APJ)
Principal Solutions Architect
1986年、京都大学大学院工学研究科情報工学専攻修了、同年松下電器産業(現パナソニック)株式会社入社、OS、家電、放送・通信・IoTシステムなどソフトウェア開発・戦略策定に従事。2019年 ルネサスエレクトロニクス株式会社入社、技師長として半導体のクラウドネイティブ対応を推進。2023年、AWS入社、SDV技術戦略を策定しお客様貢献を推進中。
A4-2
ソリューション講演
品質/アシュアランスケース
Qt Group
ソリューション エンジニアリング
ソリューション エンジニア
植松 浩二
A4-2 ソリューション講演「車載ソフトウェアの複雑化や劣化を防止するには? アーキテクチャ検証の自動化と静的コード解析によるアプローチ」
車載ソフトウェアの品質を改善するには何が重要でしょうか?自動車業界では、安全性や業界標準への準拠が求められ、品質管理が特に重要です。しかし、開発現場では納期などの理由でアーキテクチャ(要求仕様)を基軸とせずに修正や機能追加を重ねがちです。その結果、ソースコードは急速に複雑化し、開発者が理解しづらくなり、開発効率が悪化します。
このセッションでは、静的コード解析を用いて、ソースコードとアーキテクチャの検証を自動化し、ISO 26262などの業界標準に準拠した健康的なソースコードの維持を容易にするAxivion Suiteをご紹介します。
Qt Group
ソリューション エンジニアリング
ソリューション エンジニア
さまざまな企業で自動車 ECUを含む組み込みソフトウェア開発に16年従事。ソフトウェアライセンシングのプリセールスを経て、静的解析ツールのプリセールスを担当。
A4ブロックに関するQ&Aセッション