「第9回 自動車機能安全カンファレンス 2021 オンライン」自動運転に向けた機能安全・セキュリティ技術の最前線 2021年12月8日(水)、9日(木)、10日(金)

次回開催は2022年12月7日(水)~9日(水)予定
※ご協賛については運営事務局へお問い合わせください。

タイムテーブル[12/9]

※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。

10:30~10:35(5min)
OP2
オープニングリマークス
谷川 浩 氏
  • 「第9回 自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員長
    一般財団法人日本自動車研究所
  • 新モビリティ研究部
  • 部長
  • 谷川 浩
10:35~11:25(50min)
K2
基調講演
事故ゼロ社会実現を目指して ー自動運転レベル3実用化の過程ー
杉本 洋一 氏
  • 株式会社 本田技術研究所 先進技術研究所
  • 知能化領域 兼 AD/ADAS研究開発室
  • エグゼクティブチーフエンジニア
  • 杉本 洋一
セッション概要

K2 基調講演「事故ゼロ社会実現を目指して ー自動運転レベル3実用化の過程ー」

Hondaは自動運転技術の進化によって『すべての人に交通事故ゼロと自由な移動の喜びを提供する』ことを目指している。自動運転は交通社会課題に対する解決策として期待される一方、技術的課題のみならず社会的受容性の醸成や、安全性をいかに検証するのか、といった課題が存在している。本発表では、本年市販を開始した自動運転レベル3の技術を中心に紹介する。システムの機能と主要構成技術、そして実用化に当たっての主要課題であった、政府による法制度の取り組みと、特に重要であった安全論証に関する取り組みについて解説する。

杉本 洋一 氏 杉本 洋一 氏
1986年、(株)本田技術研究所入社。以来、ブレーキ制御技術、予防安全/運転支援技術の研究に従事、世界初の追突軽減ブレーキ(CMBS)の実用化に携わる。2012年、Honda R&D Americasに赴任、ITS領域の先行研究を担当。2015年、四輪R&Dセンターに帰任、上席研究員として予防安全/運転支援/自動運転領域の技術を担当。2019年より先進技術研究所に所属。2016年より内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転サブPD(Program Director)。

11:25~11:55(30min)
S2
特別講演
自動運転システムのリスクアセスメントにおけるシナリオベース開発プラットフォームの役割
横田 剛典 氏
  • 株式会社NTTデータ オートモビリジェンス研究所
  • Advanced Laboratory
  • 主事
  • 横田 剛典
セッション概要

S2 特別講演「自動運転システムのリスクアセスメントにおけるシナリオベース開発プラットフォームの役割」

本発表ではリスクアセスメントおよび安全論証においてシナリオベース開発プラットフォームがどのような役割を果たすかについて紹介する。簡単なAEBSの機能を持つ自動運転システムと機械学習ベースの物体認識コンポーネントを事例として、ハザードや安全関連のシナリオを特定し、安全論証を行うという一連の流れに沿って解説する。オープンソースとして公開された GARDEN Scenario Platform の次期リリース情報も合わせて紹介する。

横田 剛典 氏 横田 剛典 氏
ARC(NTT DATA Automobiligence Research Center, Ltd.)の研究部門所属. ツール開発, データモデリング・データベース技術開発, 機械学習の品質保証技術の研究開発に従事.

11:55~12:05(10min)
K2/S2に関するQ&A/トークセッション
谷川 浩 氏
  • ナビゲーター
  • 「第9回 自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員長
  • 一般財団法人日本自動車研究所 新モビリティ研究部
  • 部長
  • 谷川 浩
12:05~13:00(55min)

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13:00~13:30(30min)
B1-1
招待講演
大詰めを迎えたISO 21448(SOTIF)規格開発の最新状況
大村 一世 氏
  • 公益社団法人自動車技術会
  • 電子電装部会 機能安全分科会
  • 分科会長
  • 大村 一世
セッション概要

B1-1 招待講演「大詰めを迎えたISO 21448(SOTIF)規格開発の最新状況」

ISO 21448(意図した機能の安全:SOTIF)は、既に定着しているISO 26262 (機能安全)とともに、自動運転で高度化・複雑化が進む車載電子システムの安全性開発のための重要なガイドとして位置づけられ、大詰めのFDISを迎えた。そこで本発表では、先行して公開されているPASおよびDISからの改善点を主体に解説する。またSOTIFを参照する自動運転開発に関わる設計や評価手法を扱う他の国際規格も並行して開発が進んでおり、これらとの連携についても紹介する。

大村 一世 氏 大村 一世 氏
日産自動車(株)において、電子信頼性・安全性の技術開発、および安全関連電子制御システム開発に長年従事。ISO26262規格発効を契機に、社内外で機能安全の推進活動に携わる。
2013年から自動車技術会 電子電装部会・機能安全分科会長に就任、ISO 26262 第2版の開発およびISO 21448(SOTIF)の開発に参画し、今に至る。

13:30~13:45(15min)
B1-2
講演
今こそ考える「モデルベース分析」の必要性
石井 通義 氏
  • アンシス・ジャパン株式会社
  • 技術部 システムズ&プラットフォームBU
  • モデルベースシステムズ&デザインエンジニアリング
    シニアアプリケーションエンジニア
  • 石井 通義
セッション概要

B1-2 講演「今こそ考える「モデルベース分析」の必要性」

今日行われている機能安全分析では、担当者や部署の都合、あるいは取引先の要請によって分析ツールを使い分ける事が多く、多くのツールを併用して分析を行っているケースが見られる。対応する必要のある規格と分析の工数が増える一方で、自動車システム開発においてモデルベース開発や検証の利用が増えている現在、なぜモデルを利用するべきなのか、モデルを利用する場合のメリットはどこにあるのかについてご紹介する。

石井 通義 氏 石井 通義 氏
組込み業界で20年以上コンパイラやRTOS、構成管理やプロジェクト管理、CASEツールなどの組込み開発用ツールの営業及びマーケティングに従事し、組込み開発について広範な知識と経験を持つ。現在アンシス・ジャパンのシニアエンジニアとして、各種機能安全規格に対応したMBSE/MBD製品や安全性/信頼性分析製品、AI用ストレステスト製品やシステムシミュレーション製品の提案活動を行っている。

13:45~14:00(15min)
B1-3
講演
英語講演
「自動運転車の検証および妥当性確認の戦略的開発」*日本語字幕あり
Verification and Validation Strategy Development for Automated Vehicles
Tim Edwards 氏
  • HORIBA MIRA Ltd.
  • Connected Autonomous Vehicles
  • Tim Edwards
セッション概要

B1-3 講演「自動運転車の検証および妥当性確認の戦略的開発」*日本語字幕あり
Verification and Validation Strategy Development for Automated Vehicles

SOTIFの検証と妥当性確認について、系統的なシナリオベースのアプローチの概要を紹介します。シミュレーションから公道まで、多面的なテストを活用し、リスク低減およびテスト効率化を実現します。
We present an overview of a systematic, scenario-based approach, for SOTIF verification and validation. Leveraging multi-pillar testing, from simulation to public roads, in order to reduce risk and increase test efficiency.
(提供:株式会社堀場製作所)

Tim Edwards 氏 Tim Edwards 氏
ADASおよびCAV技術の検証と妥当性確認を専門とするチーフエンジニア。業界団体や標準化機構と積極的に関わり、導入技術の機能性、安全性、堅牢性の確保を支援しています。
Tim Edwards is Chief Engineer specialising in the verification and validation of ADAS and CAV technologies. Tim is actively engaged with industry groups and standards bodies to ensure that deployed technologies are functional, safe and robust.

(提供:株式会社堀場製作所)

14:00~14:15(15min)
B1に関するQ&A/トークセッション
宮崎 義弘 氏
  • ナビゲーター
  • 「第9回 自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
    一般財団法人 日本自動車研究所
  • 新モビリティ研究部
  • 客員研究員
  • 宮崎 義弘
14:15~14:45(30min)

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14:45~15:15(30min)
B2-1
招待講演
自動運転システムモデルを活用したSOTIFの考え方に基づく安全分析
-JASPAR 機能安全WG 成果発表-
河野 文昭 氏
  • 株式会社アドヴィックス
  • 技術統括部
  • 主査
  • 河野 文昭
橋本 岳男 氏
  • 株式会社日立産業制御ソリューションズ
  • 組込みエンジニアリング事業部ソフトウエア・デファインド・ソリューション本部第五設計部MBSE DESIGN LAB.
  • GL主任技師
  • 橋本 岳男
セッション概要

B2-1 招待講演「自動運転システムモデルを活用したSOTIFの考え方に基づく安全分析 -JASPAR 機能安全WG 成果発表-」

高度自動運転システム開発では従来の機能安全に加えてSOTIFの安全分析が必要となる。SOTIFの安全分析ではシステムの性能限界やドライバによるミスユースなどの要因で起きる許容できないリスクを抽出するため、自動運転システムの周辺環境や交通状況などを考慮した自動運転システム外部との相互作用を分析することが重要となる。本発表ではMBSEアプローチで構築した自動運転システムモデルを紹介するとともに、SOTIFの安全分析手法としてISO/DIS 21448 Annex Bの概要と活用事例を紹介する。

河野 文昭 氏 河野 文昭 氏
Tier1ブレーキシステムサプライヤにてSW-CMM/CMMI/A-SPICE を活用した自動車制御ブレーキの開発プロセス構築およびA-SPICEアセスメント、ISO 26262に準拠した開発プロセスの整備および機能安全アセスメント、ISO/SAE 21434自動車サイバーセキュリティ規格策定を経験し、慶應義塾大学大学院SDM研究科にてシステムズエンジニアリングハンドブック第4版の翻訳に寄与。慶應義塾大学大学院SDM研究科 非常勤講師、JSAE情報セキュリティ分科会エキスパート、JASPAR機能安全WG副主査、日本SPICEネットワーク代表、技術士(情報工学部門、総合技術監理部門)。

橋本 岳男 氏 橋本 岳男 氏
無線通信システム開発に従事後、RTOS、AUTOSAR、車載ネットワークやパワートレイン等の自動車制御システム開発、自動運転システムの機能安全・SOTIF対応に参画。自動車・建設機械・メディカルなど各産業向けにSE/MBSEの実践的導入を推進。
JASPAR機能安全WG 安全分析手法開発チームリーダ
SGS-TUV Automotive Functional Safety Professional
INCOSE Systems Engineering Professional(Associate)

15:15~15:30(15min)
B2-2
講演
コンパイラの品質と機能安全
~ユーザーがコンパイラをテストすべき理由~
十山 圭介 氏
  • 富士設備工業株式会社
  • 電子機器事業部
  • 技術部 部長
  • 十山 圭介
セッション概要

B2-2 講演「コンパイラの品質と機能安全 ~ユーザーがコンパイラをテストすべき理由~」

機能安全規格では、使用するコンパイラが正しいことをツール認定により証明する必要がある。ただ、固有のユースケースで評価するべきことは、意外と認識されていない。またツール認定は、様々な検証作業を行った後に実施されることが多く、その段階でコンパイラに欠陥が見つかると、手戻りなど甚大な問題を引き起こすことになる。加えて、呼び出し規約や、最適化、標準ライブラリなど、注意深く扱うべきことも多い。本講演では、コンパイラの検証について、事例を交えて俯瞰的に紹介する。

十山 圭介 氏 十山 圭介 氏
京都大学大学院情報工学専攻修士課程修了。東京工業大学大学院総合理工学研究科博士後期課程単位取得退学。(株)日立製作所にて30年以上最適化コンパイラや、システムLSI向けソフトウェア、マルチコアシステムの研究開発等に従事後、(独)情報処理推進機構ソフトウェア高信頼化センターにてコーディング規約ガイド、障害原因診断に関する調査と普及に従事。2018年より富士設備工業(株)電子機器事業部所属。博士(工学)

15:30~15:45(15min)
B2-3
講演
自動運転/ADAS 開発・評価ツールの最前線
新井 郁矢 氏
  • 株式会社東陽テクニカ
  • 機械計測部
  • 次長
  • 新井 郁矢
セッション概要

B2-3 講演「自動運転/ADAS 開発・評価ツールの最前線」

自動運転/ADAS開発に欠かすことができない試験ツールをご紹介する。現在、自動運転/ADAS車の機能向上に伴い、搭載されるセンサーは右肩上がりに増加し、そのテスト評価に多くのエンジニアが時間と労力を費やしている。東陽テクニカでは最新の計測器、ソフトウェアで自動運転/ADAS車の評価の最適化に貢献する。

新井 郁矢 氏 新井 郁矢 氏
株式会社東陽テクニカで20年以上、海外の最新計測システムを日本の顧客に向けて企画、販売に従事。
現在は主に自動車開発評価向けの最新計測ツールをご提供している。

15:45~16:00(15min)
B2に関するQ&A/トークセッション
落合 志信 氏
  • ナビゲーター
  • 「第9回 自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
    本田技研工業株式会社
  • 四輪事業本部 事業統括部 事業戦略部 統合戦略課
  • チーフエンジニア
  • 落合 志信 
16:00~16:30(30min)

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16:30~17:00(30min)
B3-1
招待講演
Linuxはリアルタイムシステムに使えるか?
高田 広章 氏
  • 名古屋大学
  • 未来社会創造機構/大学院情報学研究科
  • 教授
  • 高田 広章
セッション概要

B3-1 招待講演「Linuxはリアルタイムシステムに使えるか?」

Linuxに対しては以前からリアルタイム性を向上させる取り組みがなされており、近年の車載組込みプロセッサの高性能化に伴って、リアルタイム性が必要な車載組込みシステムにも、Linuxが使われようとしている。本発表では、Linuxのリアルタイム性を向上させる技術について概観し、その限界と、適用にあたって注意すべき点について述べる。

高田 広章 氏 高田 広章 氏
リアルタイムOSを中心に、組込みシステム設計・開発技術についての研究開発に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。名古屋大学発ベンチャ企業APTJ(株)を設立し、その代表取締役会長・CTOを務める。博士(理学)。

17:00~17:10(10min)
B3に関するQ&A/トークセッション
近藤 忍 氏
  • ナビゲーター
  • 「第9回 自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
    株式会社デンソー
  • 品質管理部 品質監査2室 機能安全課
  • 課長
  • 近藤 忍
17:10~17:20(10min)
本日の振り返り

12月9日の各講演ブロックでMCを担当した「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員が1日のポイントを整理するWrap Upセッションです。

  • ナビゲーター
  • 一般財団法人日本自動車研究所 新モビリティ研究部
  • 部長
  • 谷川 浩
  • ナビゲーター
  • 一般財団法人 日本自動車研究所
  • 新モビリティ研究部
  • 客員研究員
  • 宮崎 義弘
  • ナビゲーター
  • 本田技研工業株式会社
  • 四輪事業本部 事業統括部 事業戦略部 統合戦略課
  • チーフエンジニア
  • 落合 志信
  • ナビゲーター
  • 株式会社デンソー
  • 品質管理部 品質監査2室 機能安全課
  • 課長
  • 近藤 忍
スポンサー
プラチナスポンサー
  • IDAJ株式会社
  • 株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所
  • 日本シノプシス合同会社
ゴールドスポンサー
  • アンシス・ジャパン株式会社
  • アンリツ株式会社
  • 株式会社構造計画研究所
  • DNVGL ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
  • テクマトリックス株式会社
  • 東陽テクニカ
  • 株式会社日立産業制御ソリューションズ
シルバースポンサー
  • 富士設備工業株式会社
  • 株式会社堀場製作所
  • DEOS協会
展示スポンサー
  • アイティアクセス株式会社