※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
OP3
オープニングリマークス
同志社大学
モビリティ研究センター
センター長 教授
佐藤 健哉
K3
基調講演
ルネサスエレクトロニクス株式会社
執行役員 兼 CTO
吉岡 真一
K3 基調講演「SDV をはじめとするモビリティの進化に半導体事業者はどう取り組むか」
自動車産業におけるCASEに代表されるパラダイムシフトや、新興国半導体サプライヤの興隆と半導体ユーザ各社が半導体製品を自ら開発可能になる状況を鑑み、当社は、半導体製品自体の競争力に加え、お客様の開発課題を解決するUX(User Experience)価値の提供が重要と考えている。お客様の開発課題とは、指数関数的に増大するソフトウェアの開発効率改善、最先端のIT/クラウド技術の取り込みと利活用、ソフトウエア資産の再利用のためのハードウェア非依存性確保、Open Innovation によるお客様のアプリケーションやサービスのスケールアップ実現、等である。講演では、世界の完成車メーカ、Tier1 顧客と進めている当社の課題解決の取組みを紹介する。
ルネサスエレクトロニクス株式会社
執行役員 兼 CTO
1986年日立製作所に入社。2010年に日立製作所、三菱電機、NECエレクトロニクスを母体にルネサスエレクトロニクスが設立されて以降、車載制御システム事業部長、セーフティ・ソリューション事業部長、オートモーティブソリューション事業本部副本部長などの要職を歴任。長年の製品・市場における経験と技術力を基に社内の技術革新をリードすべく、2019年8月から執行役員兼CTOを務める。東京大学工学部卒、スタンフォード大学電気工学科MS。
S3
特別講演
ソフトウェアデファインドビークル(SDV)
サイバーセキュリティ
日本シノプシス合同会社
ソフトウェア・インテグリティ・グループ
シニア プリンシパル オートモーティブ セキュリティス トラテジスト & エグゼクティブ アドバイザー
岡デニス健五
S3 特別講演「Coming soon」
AI(Artificial Intelligence)とSDV(Software Defined Vehicles)の台頭により、自動車業界は大きな変革期を迎えている。この先10年間で一般的な自動車に含まれるソフトウェア・コードの数は3億行にまで増えると予測される中、自動車メーカーとサプライヤーは、互いに協力して複雑なソフトウェアを統合することを要求される。そこで自社でソフトウェアを開発するにせよ、ソフトウェア・サプライ・チェーンを通じてソフトウェアを入手するにせよ、アプリケーション・セキュリティに注目する必要がある。
本講演では、AIとSDVに関するサイバーセキュリティ上の懸念事項、例えばソースコードの脆弱性、脆弱なオープンソースソフトウェア、外部通信インターフェースへの不正アクセス、不十分なセキュア開発手法などについて説明し、これらの課題を克服するためのアプローチを紹介する。
日本シノプシス合同会社
ソフトウェア・インテグリティ・グループ
シニア プリンシパル オートモーティブ セキュリティス トラテジスト & エグゼクティブ アドバイザー
自動車業界において15年以上のグローバルな経験を持つオートモーティブサイバーセキュリティの専門家。日本シノプシス合同会社にてプリンシパルオートモーティブセキュリティストラテジストとして自動車セキュリティのソリューション業務に従事。70以上の執筆を手掛け、イベントでの講演も世界中で多数行っている。最新の出版書籍は「Building Secure Cars: Assuring the Automotive Software Development Lifecycle」 (Wiley, 2021)。
K3/S3に関するQ&Aセッション
休憩
C1-1
招待講演
社会システムデザイン
京都大学
大学院法学研究科
教授
稲谷 龍彦
C1-1 招待講演「アジャイル・ガバナンス」
日本政府は、サイバー空間とフィジカル空間とを融合させたシステム(CPS)によって社会課題を解決し、また、新たな経済発展を可能とする人間中心の社会であるSociety 5.0の実現を目指している。自動運転自動車を含む先端モビリティ技術も、このCPSの中核的な技術として期待されているところである。もっとも、CPSの動態的で複雑な特性は、既存の「ウォーターフォール」型ガバナンスシステムと不適合であることから、新たなガバナンスシステムとして、「アジャイル・ガバナンス」が提唱され、関連する法制度の改正に向けた議論も始まっている。本セッションでは、「アジャイル・ガバナンス」をめぐる議論の現状と、それが未来のモビリティに及ぼしうる影響について紹介する。
京都大学
大学院法学研究科
教授
京都大学大学院法学研究科教授。AIに代表される先端デジタル技術のもたらす流動的で不確実な環境下で、企業活動を最適化するための法的インセンティブ設計のあり方をサンクションを中心に、学際的な観点から研究している。経産省「Society 5.0における新たなガバナンスモデル検討会」委員、デジタル庁デジタル臨時行政調査会作業部会委員などを務める。
C1-2
企業講演
アジャイル開発
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
プリンシパル
濱田 研一
C1-2 企業講演「自動車の価値創出に向けたアジャイル導入の現状と課題」
自動車を中心に製品・サービスにおけるソフトウエアの付加価値が商品特性に占める重要性が高まっている。テスラのEVにみられるOTAによるソフトウェアアップデートはこうした付加価値の代表例であり、VW社におけるアジャイル開発の導入によって自動車産業における開発プロセスも大きく変化しつつある。自動車産業を例に、アジャイル開発の導入がなぜ求められるのかを紐解き、今後のものづくりについても展望する。
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
プリンシパル
大手自動車メーカーにて電動車の研究開発に従事した後、日系コンサルティング会社を経て現職。
製造業・自動車業界において、技術戦略・事業戦略構築や、R&D部門の組織・プロセス改革などを担当。近年はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアード&サービス、電動化)を踏まえたソフトウエア×自動車に関わる技術戦略支援や開発・品保体制改革支援に加え、自動車・農建機などのカーボンニュートラル化対応に向け官公庁・民間企業問わない戦略支援などに実績。
C1ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
C2-1
招待講演
MBD(モデルベース開発)
マツダ株式会社
R&D戦略企画本部 / MDI&IT本部
技監
足立 智彦
C2-1 招待講演「MBD推進センタ(JAMBE)設立2年の軌跡」
2015年度より経済産業省主導で「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」として活動した成果「SURIAWASE2.0の深化」の方針を受け、全体最適で高度なモノづくりを高効率で行える、最先端開発コミュニティ実現を目的として運営会員企業10社を中心にJAMBEを設立。MBD普及に係る各機関の横串機能と情報の一括発信、モデル流通の為のガイドラインの構築と国内諸活動のワンボイス化、新たな共通課題設定による各社困りごとの解決を主要な機能としている。設立から2年経ったJAMBEの最新活動内容を紹介する。
マツダ株式会社
R&D戦略企画本部 / MDI&IT本部
技監
神戸大学でシステム工学の修士号を取得し1990年にマツダに入社。技術研究所にて 先進安全車両研究に従事後、2004年からシャーシダイナミクス開発部門においてシャーシ制御およびブレーキシステム技術の量産及び技術開発をリード。 2015年から、統合制御システム開発部門の首席研究員として、全社モデルベース開発戦略の立案と推進を担当。2023年4月よりR&D戦略企画本部/MDI&IT本部 技監としてMBDを含む全社DX推進担当。
その傍ら、2018年から2020年まで国内自動車OEM中心に設立されたEV基盤技術開発会社である、EV C.A.Spirit社のMBDアドバイザーで参画。また2018年から2021年まで経済産業省主催のモデル活用に関する研究会へ参画。2019年4月からは広島大学客員教授を兼務し次世代MBD研究に従事。2022年1月からJAMBEの企画統括委員会 委員長に就任。2022年6月から欧州ProSTEPivipのボードに就任。
C2-2
企業講演
MBD(モデルベース開発)
株式会社ユビキタスAI
SPQA事業部
グループマネージャー
植田 宏
C2-2 企業講演「SILSがモデルベース開発にもたらす知られざる利点」
モデルベース開発では、アプリケーションの検証はモデル上で行えるため、ソースコードベースのSILS(Software In the Loop Simulation)の使用は一般的ではない。
しかしながら、SILSを利用することで、自動生成コードと手書きコードの結合テスト、網羅的なテスト、タイミング検証などが開発の早い段階で実現可能であり、また、容易にB2Bテストが行えるといった様々なメリットがある。ただし、これらのメリットの認知度は依然として低い。
本講演では、これらのメリットがSILSツールを使用してどのように実現されるかを解説する。
株式会社ユビキタスAI
SPQA事業部
グループマネージャー
大学卒業後自動車メーカーへ入社、ECUソフトウェア開発を行う。その後海外で組込みソフトウェア開発エンジニアの経験を経て、帰国。1998年より車載系ソフトウェアの技術営業に従事。自身の経験を活かし、課題解決に役立つ海外のソフトウェア商材を取扱い、国内のエンジニアへ届けている。
C2ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
C3-1
招待講演
実証実験
一般財団法人 道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)
事業企画部プロジェクト推進室
次長
塚本 晃
C3-1 招待講演「「プローブ情報を活用した道路交通情報サービス」の実証実験 概要」
一般財団法人道路交通情報通信システムセンター(以下、VICSセンター)は、主に道路に設置されたセンサーから収集され、都道府県警察や道路管理者によって作成された道路交通情報をFM多重放送によりドライバー提供しているが、センサーが設置されていない道路の渋滞情報を収集することができていなかった。
VICSセンターでは、情報の拡充を図るため、日本道路交通情報センターと連携し、民間企業4社(トヨタ、日産、パイオニア、ホンダ)のプローブデータを総合化する「プローブ情報を活用した道路交通情報サービス」の実証実験を2020年4月から開始した(2022年7月からは全国)。実証実験の概要と成果について紹介する。
一般財団法人 道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)
事業企画部プロジェクト推進室
次長
2000年頃より、プローブ情報システムに関心を示す。2018年3月より現職。「プローブ情報を活用した道路交通情報サービス」の実証実験のシステム開発を担当している。
C3-2
企業講演
システムズエンジニアリング
株式会社OTSL
プロセス事業部
事業部長
山本 輝俊
C3-2 企業講演「SoS時代におけるモビリティのあり方」
System of Systems(SoS)を考えるとき、機器などシステムの連携を考えることが多かった。しかし、サービス目線での連携も必要となってきた。特にサブシステムが複数のサービスに利用されるようなシステムも散見される。また、OTSLはこれまでモビリティに関連する事業に従事してきた。そこで、モビリティを含むSoSを考えるうえで必要となるポイントを紹介する。
株式会社OTSL
プロセス事業部
事業部長
・自動車の機能安全・セキュリティを含む開発プロセスに関する支援業務(機能安全・セキュリティの講習・教育のコンテンツ作成/講師、プロセス改善/成果物作成支援など)、および、自動運転、MaaS、IoT住宅が連携するシステムオブシステムズの開発・運用を通した安全・安心・信頼に関わるプロセスアーキテクチャ技術の研究開発に従事
・一般社団法人JASPAR機能安全WG ソフトウェアチームリーダー
・人とIoT住宅との協調安全に関する国際標準策定WG オブザーバー
C3ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
K4
基調講演
東京大学 生産技術研究所
ITSセンター 教授
東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構(UTmobI) 機構長
須田 義大
K4 基調講演「モビリティ・イノベーションー海外と日本の動向」
自動車の自動運転をはじめ、DX化、GX化の大きな波がモビリティ社会に大きな影響を与えてきている。我が国でも、ドライバーを必要としない、レベル4の自動運転が公道で走行できる「特定自動運行制度」が制定され、実用化が図られてきているが、海外に目を向けると、アメリカや中国ではロボットタクシーの社会実装まで行われている。我が国においても、技術開発と制度設計や社会受容性醸成において、大胆な戦略が求められると思われる。MaaSの進展にともない、自律・分散が主体の自動車交通と、協調・集中が基本の公共交通の融合など、モビリティ全体での取り組みの在り方について紹介したい。
東京大学 生産技術研究所
ITSセンター 教授
東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構(UTmobI) 機構長
1982年東京大学工学部機械工学科卒業、同大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻博士課程修了(工学博士)法政大学を経て1990年東京大学生産技術研究所助教授。カナダ・クイーンズ大学客員助教授を経て現在、東京大学生産技術研究所教授、東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構長。
専門は制御動力学。鉄道、自動車などの交通システムに関する研究に幅広く従事。
自動車研究所 理事、ITS Japan理事、自動車技術会 理事・副会長、日本機械学会 理事・副会長、軽自動車検査協会 評議員、道路交通情報センター 理事、鉄道総合技術研究所 評議員、国土交通省及、警察庁、経済産業省等の審議会等の委員を歴任。
K4に関するQ&Aセッション