※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
OP2
オープニングリマークス
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員長
名古屋大学 未来社会創造機構
教授
高田 広章
K2
基調講演
経済産業省
製造産業局自動車課ITS・自動走行推進室
室長
福永 茂和
K2 基調講演「自動運転に関する経済産業省の取組・方針」
現在、世界の自動車業界は100年に一度といわれるCASE革命に直面しており、とりわけ自動運転については各国で開発競争が激化している。我が国では、交通事故の削減、高齢者の移動手段の確保、ドライバー不足の解消などを目指して官民が取組を進めており、昨年、福井県永平寺町で自動運転レベル3の無人自動運転移動サービスを実現したほか、世界初となる自動運転レベル3の乗用車が発売された。2025年に40カ所の自動運転移動サービスの実現、高速道路での自動運転レベル4トラックの実用化などを目指し、経済産業省、国土交通省は、昨年9月より「自動運転レベル4等先進モビリティサービス・研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」を開始した。
経済産業省
製造産業局自動車課ITS・自動走行推進室
室長
2002年に経済産業省入省後、自動車産業、エネルギー、国際標準化、クールジャパンなどの政策に携わり、米国留学、在上海日本国総領事館領事、在中国日本国大使館参事官などを経て、2021年7月より現職。ITS・自動走行、MaaSなどの推進に取り組み、同年9月より自動運転レベル4等の先進モビリティサービスの実現・普及を目指すプロジェクト「RoAD to the L4」を立ち上げた。また、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局SIP自動運転サブリーダーも務める。
S2
特別講演
検証技術/高信頼設計技術
株式会社ベリサーブ
東日本オートモーティブ事業部 統合システム品質サービス課
矢城 みどり
S2 特別講演「車載ソフトウェア開発の品質・効率向上アプローチ ~ プロダクト・プロセス品質管理のデジタルツインへ向けて ~」
車載システム開発で求められるシステムズエンジニアリングでは、複数の企業・組織で要求や役割が分担され、各々の成果を統合する開発が行われている。
プロダクトやプロセスに対する関係者認識が一致しているか分からない昨今の状況では、想定するシステムが開発されること・されたことを俯瞰・把握できるデジタルツイン的な仕組みが望まれる。
本講演では、今後必要性がさらに高まると考えられる、開発品質・効率向上に向けた当社のソリューション事例を紹介する。
株式会社ベリサーブ
東日本オートモーティブ事業部 統合システム品質サービス課
2011年、株式会社ベリサーブに入社。車載ナビ/オーディオの評価業務を経て、自動車OEMメーカーにてPMO業務(課題分析/管理、日程・情報管理支援等)を実施。
現在は要求改善・テスト設計業務および検証支援ツールの開発業務のマネジメントを担当している。
K2/S2に関するQ&Aセッション
休憩
B1-1
招待講演
通信ネットワーク
株式会社Space Compass
宇宙RAN事業部
担当部長
岸山 祥久
B1-1 招待講演「HAPSの実用化に向けた取り組みとコネクテッドカーへの応用」
・Space Compassのビジョンと事業概要
・HAPS実用化に向けた取り組み
・HAPS研究開発プロジェクトにおける取り組み
・HAPSのコネクテッドカーへの応用
株式会社Space Compass
宇宙RAN事業部
担当部長
北海道大学大学院博士課程卒。2000年、(株)NTTドコモ入社。
入社以来、3G、4G、5G、および、6Gの無線アクセス技術の研究開発に従事。
2022年7月より、(株)Space Compassに出向。
現在は同社にてHAPS実用化検討に従事。
B1-2
企業講演
社会システムデザイン
株式会社イマジナリー
取締役
森川 聡久
B1-2 企業講演「人とAIが共進化する未来の安全担保への取り組み」
当社グループでは2017年以降、AIシステムの機能安全対応や説明性、自動運転レベル4システムを安全論証する技術を開発してきた。この技術を応用して、近未来のシステムへの安全論証技術の研究開発に着手した。
我が国が目指す未来社会の姿はSociety 5.0として提唱されている。当社ではAIを中心としたシステムの発展が、AIの進化だけではなく、人間の価値観や行動をも進化させ、社会全体が最適化されていくことで、Society 5.0が実現されると考えている。しかし、この「人とAIの共進化」を実現するには、従来の検証手法や安全保証手法では社会実装の効率があまりにも悪い。
そこで当社では、「未来のあらゆる変化に対しても安全安心社会を持続できる新技術」の確立を目指している。この技術は、完全自動運転などさまざまな近未来のAIシステムの安全論証に応用可能と考える。
本セッションでは、これまで取り組んできたAIや自動運転の安全論証活動の最新状況に加え、2022年より始動した研究活動を紹介する。当社の安全論証の知見を、安全に社会実装する際の基盤技術として提供していきたい。
株式会社イマジナリー
取締役
株式会社ヴィッツに入社後、デジタル情報家電や車載ソフトウェアの開発に従事。2006年より機能安全に従事、2012年に世界初のISO 26262 ASILDプロセス認証取得を成功に導く。その後、10種以上の産業分野向けに機能安全や製品安全を支援。2019年にAIシステムの安全論証の具体的手法をまとめたSEAMSガイドラインを発表。2022年現在、人とAIが共進化する未来に貢献する技術を研究開発中。 ISO/IEC JTC1/SC42 WG3エキスパート。IoT住宅規格開発WGオブザーバー。MISRA-C研究会メンバ。ASDoQ運営委員。CEST幹事。
B1ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
B2-1
招待講演
車載ネットワーク
SDN(ソフトウェア・デファインド・ネットワーク)
トヨタ自動車株式会社
制御電子プラットフォーム開発部
山崎 康広
B2-1 招待講演「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)実現に向けたネットワーク技術 ー車載Ethernet向けSDN(ソフトウェア・デファインド・ネットワーク)ー」
販売後に車機能をアップデートする「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」の取組みが本格化している。SDVはOTA(Over The Air)によるECUのソフトウェアアップデート等の技術を組み合わせて実現される。ここでアップデート対象が複数ECUから構成される場合、ECU間の通信量・経路も変化し、アップデートされたECUのみならず車載ネットワークにも変化が生じる。
本講演ではICT領域でネットワーク設定を動的更新できる「SDN(ソフトウェア・デファインド・ネットワーク)」を車載Ethernetに導入することで本問題(車載ネットワークの変化への追従)に対処する取り組みについて紹介する。
トヨタ自動車株式会社
制御電子プラットフォーム開発部
ICT領域の通信技術の研究開発に従事後、車載Ethernet開発に参画。車載通信の安全安心(機能安全やQoS(Quality of Service))や先行技術開発(Ethernet AVB/TSNやSDN)に従事。JASPAR機能安全WG通信チームリーダ。博士(工学)。関西学院大学研究員。トヨタ自動車(株)勤務。
B2-2
企業講演
開発環境基盤
エクイニクス・ジャパン株式会社
デジタル戦略日本地域担当
セグメントマーケティング
村上 愼一
B2-2 企業講演「世界の最先端企業が使っている開発環境基盤とグローバルサービス基盤とは?」
世界的な自動車関連企業で使用されているソフトウェアの開発基盤や最先端CAE環境とマルチクラウドの活用方法、また、自動車関連サービスをグローバルに効率よく展開するためのサービス基盤などCASE社会で必要とされるサービス提供基盤の最新情報を事例とともにご紹介する。
エクイニクス・ジャパン株式会社
デジタル戦略日本地域担当
セグメントマーケティング
B2ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
B3-1
招待講演
ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)
ビークルOS
名古屋大学
未来社会創造機構
教授
高田 広章
B3-1 招待講演「Software Defined Vehicle(SDV)とは何か?」
最近、SDV(Software Defined Vehicle)という概念が注目されているが、それがユーザにどのような具体的な価値をもたらすかは,あまり明確には語られていない。この講演では,SDVへの期待と懸念について,ビジネス面と技術面から議論する。また,SDVの実現におけるソフトウェアとハードウェアの分離や,ビークルOSの必要性について説明する。
名古屋大学
未来社会創造機構
教授
リアルタイムOSを中心に、組込みシステム設計・開発技術についての研究開発に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。博士(理学)。
B3-2
企業講演
システムズエンジニアリング
機能安全
MBSE
富士設備工業株式会社
電子機器事業部
部長
浅野 義雄
B3-2 企業講演「安全性とセキュリティでMBSEを強化」
セキュリティと安全性の懸念は、システム要件と一緒に引き出されることが望ましいものの、通常これらは考慮されず、各担当者の作業は、様々な形式・言語・ツールに分割される。この状態では、トレーサビリティやバージョン管理が制限され、ツールによる自動化は限定的で、大規模・複雑化するシステムの開発の厄介な課題になっている。 本講演では、セキュリティと安全性の側面を他のシステム開発手法と統合する、自動車を対象としたモデルベースのアプローチを紹介する。
富士設備工業株式会社
電子機器事業部
部長
組込みシステム開発ツール業界に25年以上の経験。現在、富士設備工業にて、海外で先行する開発手法の国内導入支援を行っている。
B3ブロックに関するQ&Aセッション
休憩
B4-1
招待講演
OTA(Over The Air)
一般社団法人 JASPAR
OTA技術WG
チームリーダ
寺岡 秀敏
B4-1 招待講演「JASPAR OTA要件定義書の歩き方」
JASPARは2004年より、車載電子制御システムのソフトウェアやネットワークの標準化を行っている。自動車メーカ、サプライヤ、半導体メーカやツールベンダなど190社の多用な業種から技術者が参画し、海外・国内の各種団体と連携して活動している。2017年にはOTA技術WGを新設し、国連法規UNR156の分析、および、制御系車載ECUへのOTAによるソフトウェア更新の技術検討を行ってきた。
本講演では、ISO標準やAUTOSAR仕様のベースとなったJASPAR OTA要件文書14件(プロセス要件、OTA機能・実装要件)について概観し、技術的ポイントや活用方法を紹介する。
一般社団法人 JASPAR
OTA技術WG
チームリーダ
日立Astemo株式会社 情報通信システム設計部所属。OTAソリューション開発に従事。2017年よりJASPAR OTA技術WGに参画。2020年からは車載システムのOTA機能・実装要件を策定するオンボードチームのTLとして活動中。自動車技術会委員、TC22/SC32/WG12コンベナとして、ISO24089策定などのソフトウェアアップデートに関する標準化活動にも従事。
B4-2
企業講演
Automotive SPICE
サイバーセキュリティ
ビジネスキューブ・アンド・パートナーズ株式会社
コンサルティング事業部
マネジメント・ディレクター
山内 誠
B4-2 企業講演「アセッサー視点で考えるAutomotive SPICE for Cybersecurityの適用方法」
自動車業界は、2020年にWP.29で採択されたUN R155/156を受けて、国内/国外問わずサイバーセキュリティ対応が必須事項となってきている。欧州の自動車メーカーは、サプライヤーに対してサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)における開発プロセスの能力をAutomotive SPICE For CSを用いて評価する傾向にある。本セッションでは、既存のAutomotive SPICE 3.1に対してどのように対応するのかアセッサーの観点から解説する。
ビジネスキューブ・アンド・パートナーズ株式会社
コンサルティング事業部
マネジメント・ディレクター
独立系組込みシステム開発会社にて車載ソフトウェア開発を経験後、ビジネスキューブ・アンド・パートナーズにてAutomotive SPICEのアセスメントやコンサルティング活動を展開。
intacs認定プリンシパルアセッサーおよびintacs認定インストラクターの資格を保有しており、多くのアセスメント経験を基にインストラクターとしてアセッサーの育成を行っている。また、intacs地域代表(日本)としてAutomotive SPICEの普及活動を行っている。
B4ブロックに関するQ&Aセッション