タイムテーブル[12/4]
※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
- 「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員長
- 一般財団法人日本自動車研究所
新モビリティ研究部 - 研究主幹 シニアエグゼクティブ
- 谷川 浩
- マツダ株式会社
- R&D戦略企画本部 開発戦略企画部
- 主査
- 栃岡 孝宏
セッション概要
K1 基調講演「クルマを通じた生きる歓びへの貢献 ~心と身体を見守る技術で、誰もが安全・安心・自由に移動できる社会に貢献する~」
マツダは、クルマを自ら運転し自由に移動することを支え、前向きに今日を生きる人の輪を広げ、暮らしに感動があふれる心豊かな社会づくりを目指し、クルマづくりのあらゆる領域で、人を知り、人の能力を最大限引き出すという「ひと中心」の考え方に基づいた活動を行っている。少しでも長く安心して運転やモビリティーの価値を楽しめる状況を作っていくことが、心身の健康維持に繋がると考えている。心と身体を見守る技術で、ドライバーのさまざまな〝状態〟によるリスクを低減することで、すべての人に安心・安全な「走る歓び」を提供し続けるMAZDA CO-PILOT CONCEPTの進化を技術的な側面で解説する。
マツダ株式会社技術研究所にて材料研究、電動化技術、代替燃料車、自動運転、車両運動制御、人間工学の研究開発を担当。MAZDA CO-PILOT CONCEPTの構想およびドライバーモニタリングの開発を立ち上げ開発を担当。技術主査としてCO-PILOT CONCEPTに基づくドライバー異常時対応システムの商品導入を担当。現在、先進安全技術/自動運転/コネクティビティ戦略企画主査、安全開発推進委員会事務局長、安全技術企画部会長。国土交通省先進安全自動車(ASV)推進計画 第6期、第7期WGリーダー。
- 株式会社IDAJ
- MBDプロセス・ソリューション本部 MBDソリューション開発部
- 副本部長
- 玉手 弘一郎
セッション概要
S1 特別講演「SDV時代における規格準拠のデータマネジメントの在り方」
自動運転やSDVに代表される自動車産業の技術革新は機能の複雑化をもたらし、開発プロセス、さらにはプロダクトライフサイクルそのものが大きく変化することが予想されます。このような状況の下、ISO26262などの規格に準拠して設計開発を進めるためには、各設計プロセスにおける成果物を、相互のトレーサビリティを担保しながら再利用可能な状態で管理することが求められます。本講演では、機能安全認証に対応したプロセスにおけるデジタルエンジニアリングデータの管理の必要性と実現手段についてご紹介します。
2004年株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)入社。 3次元熱流体解析、および多目的ロバスト設計最適化支援ツール「modeFRONTIER」を用いた設計最適化のコンサルティング業務に従事。 現在は各解析技術を統合するMBDソリューションの技術責任者。
- ナビゲーター
- 「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
- 一般財団法人日本自動車研究所
新モビリティ研究部
研究主幹 シニアエグゼクティブ - 谷川 浩
お昼休憩
- 名古屋大学
- 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
- 所長/教授
- 高田 広章
セッション概要
A1-1 招待講演「協調型自動運転と安全性」
自動車単独での高度な自動運転は,現在の技術では難しいと言われており,道路インフラや他の車両と通信することで,有益な情報を得る協調型自動運転が有益と考えられている。本講演では,協調型自動運転の安全性に関する考察を通じて,協調型システムは,自動運転車の安全性を向上するものではなく,運行の円滑性を向上させるものであることを述べる。また,協調型自動運転の安全性の観点からの3つの類型について説明し,自動運転実用化に向けて,協調型自動運転の貢献の可能性について議論する。
東京大学助手、豊橋技術科学大学助教授等を経て、2003年より名古屋大学教授。リアルタイムOS,リアルタイム性保証技術、車載組込みシステム/ネットワーク技術、組込みシステムのディペンダビリティ、ダイナミックマップ等の研究に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。博士(理学)。
- ガイオ・テクノロジー株式会社
- ソリューション事業本部
- 技師長
- 安田 威彦
セッション概要
A1-2 ソリューション講演「SDV時代の機能安全及びサイバーセキュリティの課題と対策」
欧米/中国をはじめとして、日本でも2020年頃からSDV(Software Defined Vehicle)化された車両が増え始めている。
ECUの統合化も進み、QMとASILの機能が1つのSoCに集約され、1つの大規模SoCにQM~ASILの機能が搭載される事が現実的な課題になりつつある。
さらに、サイバーセキュリティ観点でも、攻撃の対象になり易いマルチメディア機能(QM)とAD/ADAS機能(ASIL)が同一ECU内に実装され、AD/ADAS機能への侵入防御が課題になりつつある。
本講演では、統合化が進んだ車載システムの機能安全及びサイバーセキュリティの課題と対策について、具体的な事例を交えて説明する。
1986年松下電器産業株式会社に入社。
FDD&HDD用SCSIコントローラ開発、Mini-Disc開発を経て、1996年よりカーナビゲーションシステムの開発に従事。
ナビ用LSI開発、OSを含むSW-PF部の開発をシステムアーキテクトとして従事。
2017年に社内機能安全スキル認定を取得し、車載充電器の機能安全設計に従事。
その後、Cockpitドメインコントローラの開発で機能安全設計を実施。
2023年にガイオテクノロジー株式会社に入社し、現在に至る。
- 株式会社日立産業制御ソリューションズ
- コネクティブエンジニアリング事業部 デジタル基盤ソリューション本部 第一設計部 FPGAセンタ
- センタ長
- 坂本 洋
セッション概要
A1-3 ソリューション講演「SDV時代に向けたFPGA機能安全対応への取り組みについて」
現在、自動車産業ではSDV(Software Defined Vehicle)における開発にシフトしている。SDVの実現においては、求められる機能が増加しシステムが大規模化・複雑化するため、それを補う形でFPGA(Field Programmable Gate Array)の需要増加が見込まる。車載向けFPGA開発では、自動車向けの規格対応も必須となり、従来の設計スキルに加え複数のドメイン知識・追加設計プロセスの適用等が必要となっている。そのような車載向けFPGA開発に関する動向、取り組みについてご紹介する。
2004年に株式会社 日立産業制御ソリューションズの前身である株式会社 日立アドバンストデジタルに入社。その後、産業・医療・車載とさまざまな市場に向けたFPGAの論理回路設計業務を経験する。現在は、FPGAセンタのセンタ長としてFPGA事業のとりまとめを行っている。取り組みとして、SE/MBSEの手法を用いたFPGAに対する要求分析・アーキテクチャ設計に対する最適化の検討や機能安全対応などを押進めている。
- ナビゲーター
- 「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
- オートリブ株式会社 品質本部
- テクニカルアドバイザー
- 益 啓純
休憩
- 一般財団法人日本自動車研究所
- 自動走行研究部 自動走行評価研究グループ
- グループ長
- 北島 創
セッション概要
A2-1 招待講演「自動運転のシナリオベースの安全性評価に関する手法と手段の開発状況」
自動運転は運行設計領域において合理的に予見可能で防止可能な人身事故を防ぐことが求められる.この要件を満たすことを確認するための有効な方法論としてシナリオベースの安全性評価手法がある.自専道よりも複雑な一般道が運行設計領域となる場合,評価すべきシナリオをいかに必要で十分な範囲に限定できるかが重要な課題となる.SAKURAプロジェクト(自動運転の安全性評価技術構築に向けた研究開発プロジェクト)では,この課題を解決するための安全性評価の手法と手段を開発している.本講演では,実交通流データの特徴に基づいて必要で十分な範囲の評価条件を提供するシナリオDBの開発状況を中心に紹介する.
2005年日本自動車研究所入所,2012年筑波大学大学院システム情報工学研究科博士課程修了.自動走行システムの事故低減効果見積もりのためのマルチエージェント交通流シミュレーションの開発,自動運転評価に資するテストコース(Jtown)の整備,自動走行システムの安全性評価技術構築に向けた研究開発プロジェクトなどに従事.
- テクマトリックス株式会社
- ソフトウェアエンジニアリング事業部 ソフトウェアエンジニアリング技術第1部 ソフトウェアエンジニアリング技術1課
- 奥村 和生
セッション概要
A2-2 ソリューション講演「車載ソフトウェアにおけるサイバーセキュリティ対策のポイント 〜規格準拠、SBOMによるサプライチェーンリスク管理など~」
車載ソフトウェア開発では、セキュリティ脅威に対するさまざまな対策が求められている。本講演では、サイバーセキュリティ対策としていま注目のトピックを整理するとともに、セキュリティ対応を効率化するソリューションを紹介する。
具体的には以下の3つのトピックの要点を整理し、ツールを活用したテスト自動化やSBOM(Software Bill of Materials)作成などについて解説する。
・ISO/SAE 21434で求められるセキュリティ検証
・SBOMを活用したサプライチェーンにおけるOSS(Open Source Software)脆弱性の管理
・OTAによるソフトウェアアップデート
テクマトリックスに入社後、ソフトウェア品質保証を目的とした各種開発支援ツールのプリセールス、サポートに携わっている。現在は、C/C++言語用のコード解析/単体テストツールを担当している。
- 株式会社PTVグループジャパン
- オートモーティブソリューション部
- マネージャー
- 三浦 基嗣
セッション概要
A2-3 ソリューション講演「自動運転システムの仮想開発を支援するリアクティブな交通環境」
自動運転技術の開発・普及や、その先の安全・快適なモビリティ社会を実現させるためには、様々な交通外乱を含むシーンでの仮想環境でのシステムの安全性や効率の検証が不可欠である。
交通流はモビリティ・人の動きとそれらの反応によって発生するため、交通参加者の挙動を詳細に表現できるシミュレーターが必要となる。
本講演では、挙動モデルをベースとしたリアクティブな交通環境の生成手法や、交通シミュレーター『PTV Vissim』を用いた安全性検証における活用事例について紹介する。
慶應義塾大学電子工学科を卒業後、完成車メーカーにてAWD制御技術の研究開発に従事。
2018年に現職の株式会社PTVグループジャパンに入社し。国内自動車業界への交通シミュレーションの販売から製品サポート、プロジェクト推進、新機能開発の企画・検証まで一貫して担当。
- ナビゲーター
- 「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
- 株式会社デンソー
品質管理部 品質監査室 機能安全課 - 課長
- 近藤 忍
休憩
- パネリスト
- マツダ株式会社
- R&D戦略企画本部 開発戦略企画部
- 主査
- 栃岡 孝宏
- パネリスト
- 名古屋大学
- 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
- 所長/教授
- 高田 広章
- モデレータ
- 「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員長
- 一般財団法人日本自動車研究所
新モビリティ研究部 - 研究主幹 シニアエグゼクティブ
- 谷川 浩
- モデレータ
- 「自動車機能安全カンファレンス」プログラム委員
- 一般社団法人 人間中心社会共創機構 副理事長/
- 九州工業大学 客員教授
- 田丸 喜一郎
セッション概要
P1 パネルディスカッション「クルマが創る未来とその安全 ~複雑化する技術、安全・安心はいかに守られるか~」
マツダ株式会社技術研究所にて材料研究、電動化技術、代替燃料車、自動運転、車両運動制御、人間工学の研究開発を担当。MAZDA CO-PILOT CONCEPTの構想およびドライバーモニタリングの開発を立ち上げ開発を担当。技術主査としてCO-PILOT CONCEPTに基づくドライバー異常時対応システムの商品導入を担当。現在、先進安全技術/自動運転/コネクティビティ戦略企画主査、安全開発推進委員会事務局長、安全技術企画部会長。国土交通省先進安全自動車(ASV)推進計画 第6期、第7期WGリーダー。
東京大学助手、豊橋技術科学大学助教授等を経て、2003年より名古屋大学教授。リアルタイムOS,リアルタイム性保証技術、車載組込みシステム/ネットワーク技術、組込みシステムのディペンダビリティ、ダイナミックマップ等の研究に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。博士(理学)。