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産学連携フォーラム「第10回 自動車技術に関するCAEフォーラム2020 オンライン」2020年11月4日(水)

第11回 自動車技術に関するCAEフォーラム 2021 オンライン 開催決定!

【日程】2021年2月17日~19日
(LIVE)

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テーマカテゴリー

簡易モデルを用いてのCAE/FOA/1D-CAE、BIGDATAを用いたAI等との併用によるCAE

CADデータ作成までの期間を概念設計フェーズと定義し、開発初期に実施するBIGDATAを用いたAIを用いたディープラーニングによる最適化検討、FOA(First Order Analysis)に代表される簡易モデルを用いた性能検討、1D-CAEによる多機能間の連携を通した提案型の検討を「概念・構想設計CAE」として取り上げました。

機能設計や性能設計をさらに進化させるためのCAE活用

自動車に求めらる機能・要件は年々複雑さを増し、モデルベースによる開発(MBD)は必須となりつつある。MBDではコンセプトや構想を練る段階から、図面での具体的な仕様・構造の定義、さらには検証に至るまで、目的とする機能要件の達成を見通す必要がある。
各プロセスで必要とされる検討レベルに適したCAEを活用することで、開発の効率化が飛躍的に進んでいる。
今回は運動性能領域から最新の情報を紹介する。

“高性能・低コスト・軽量な構造”、“手戻りのない開発”の実現に貢献するCAE

構造・設計CAEは古くからCAEが活用されてきた領域であるが、未だにフルビークル化による全体最適の追及・電動化/知能化/新たな法規に伴う新領域のニーズがあり、性能・コスト・軽量化を高度に両立し手戻りを削減するツールとしてはその重要性に一点の疑いもない。
今回は、駆動系ユニットケース軽量化の最適化活用事例を取り上げ、年々充実していく構造・設計CAEの最先端をご紹介する。

ADAS(先進運転支援システム)やConnectedの開発をサポートするシミュレーションや実験に関するCAE技術全般

モビリティの将来像としてADAS(先進運転支援システム)や車両と道路環境や周辺ビジネスと連携するConnectedなどの新しい価値が車両に求められている。
ADAS(先進運転支援システム)領域では先進諸国での安全規制強化に伴い、運転支援という側面から新たな走行制御、デバイスの搭載標準化が近年進められている。またConnected領域では車両を周辺ビジネスと連携するには電気回路としてシステム結合を検討している。これらのADAS/Connectedによって車両における電気デバイスが飛躍的に増えており、機械と電気の高度なシステム融合はデザインフェーズからシステム全体モデルを定義し、各システムとの関係を開発段階に応じて確認、検証していくことが求められる。
本カテゴリーではADAS/Connectedによって車両に求められる機械と電気双方に関わる技術について議論する。

時間 プログラム
10:00~10:05
(5min)
OP オープニングリマークス
景山 一郎 氏

「自動車技術に関するCAEフォーラム 2020 オンライン」プログラム委員長

(一般社団法人 先進路面摩擦データベース研究組合代表理事
/元日本大学 生産工学部 機械工学科 教授)

景山 一郎

プロフィール

1977年 日本大学 大学院 理工学研究科 機械工学専攻 博士課程修了(工学博士)
1994年 同教授
1989年 オランダデルフト工科大学客員研究員
2004年 スウェーデン国立道路研究所客員研究員
2010年 日本大学自動車工学リサーチセンター立ち上げおよび初代センター長
2017年 自動車工学リサー千センター主席研究戦略アドバイザ
2014年〜2020年3月(現在は終了しています。) 国立大学法人 名古屋大学 客員教授

10:05~10:45
(40min)
A-1 基調講演

ヤマハ発動機が考えるひろがるモビリティの世界

島本 誠 氏

ヤマハ発動機株式会社

取締役上席執行役員/モビリティ技術本部長/先進技術本部長

島本 誠

概要

ヤマハ発動機株式会社は長期ビジョンでは、「ART for Human Possibilities」というスローガンを掲げ、2030年に向けた成長戦略を立案しました。これからますます多様化が進む人々の価値観、社会を取り巻く環境に、当社の持つ歴史的価値観を基盤として、社会課題の解決を進めながら、成長戦略を実行していきます。
本講演では、「モビリティに変革をもたらす(Transforming Mobility)」を中心にひろがるモビリティの世界の実現へ向けた取り込みをご紹介します。
※2020年2月に東京で開催したCAEフォーラムにおける講演と同内容です。

プロフィール

1983年 4月 ヤマハ発動機株式会社 入社
2014年 3月 執行役員就任
2015年 1月 PF車両ユニット長(兼)PF車両ユニットPF車両開発統括部長
2015年 3月 上席執行役員就任(現)
2017年 1月 技術本部長(兼)PF車両ユニット長
2017年 3月 取締役就任(現)
2018年 1月 取締役上席執行役員モビリティ技術本部長
2020年 1月 取締役上席執行役員モビリティ技術本部長・先進技術本部長(現)

管掌:車両開発

10:45~11:10
(25min)
A-2 企業講演

AIが強化する形状認識技術応用のメッシュ生成技術

西浦 光一 氏

インテグラル・テクノロジー株式会社

代表取締役

西浦 光一

概要

C A D形状の中からよく似た形状を探すプログラムの開発に成功した。また本技術を用いて従来の形状認識技術の強化にも成功した。メッシュングの高速化はもちろん、新たな形状を覚えさせることで従来のソフトの使い勝手も上がってきた。当日は、本技術の応用についても説明する。

プロフィール

1953年生まれ、奈良県出身。1979年大阪府立大学大学院工学研究科機械工学専攻卒業。メーカーを経て2007年に顧客(製品開発者)ニーズのCAE用ソフトウエアを開発し販売するインテグラル・テクノロジー株式会社を設立し、現在に至る。

11:10~11:20
(10min)
A-1とA-2に関するQ&Aセッション
11:20~11:40
(20min)
休憩および聴講URLご移動
11:40~12:05
(25min)
B-1 招待講演 ADAS/Connectedを実用化するCAE

VHDL-AMSによる発熱を考慮したMBD

-電子機器と熱の連成シミュレーション-

瀬谷 修 氏

株式会社モーデック

営業本部 アプリケーションエンジニアリング・グループ

シニアコンサルタント

瀬谷 修

概要

自動車システムはEV/HEV化や自動運転対応のため複雑化の一途を辿っており、短期間に効率よく設計・開発を行うためものづくりプロセスの改革が必要になっている。機能安全を初め、実車では不可能な検証があるため、モデルベース開発を導入して設計のフロントローディングによる高精度化や評価の効率化だけでなくデジタル認証まで包含する仮想開発プロセスを構築しなければならないと考える。今回は熱設計と回路設計をコラボする開発プロセスをご紹介する。

プロフィール

1983年に(株)デンソーに入社。以来、車載用センサ、デバイス設計及びデバイスレベルからシステムレベルまでの幅広い設計環境開発に従事。2017年より(株)モーデックに在籍しVHDL-AMS/SPICEモデル開発に従事。自動車技術会の国際標準記述によるモデル開発技術部門委員会の幹事として「非因果モデリングツールを用いたFMIモデル接続ガイドライン」策定に参画した。

12:05~12:30
(25min)
B-2 企業講演 ADAS/Connectedを実用化するCAE

効率的なEMC設計/対策方法とは?

〜ノイズ放射を直感的に理解する〜

山本 悦史 氏

株式会社IDAJ

MBDプロセス推進室

スペシャリスト

山本 悦史

概要

ノイズ放射のメカニズムを本質から理解するためには、数式を駆使するのではなく、「どのような原理によって成り立っているのか」、というポイントを理解しておく必要がある。 EMC設計に必要な電磁波放射の基本原理とノイズ放射の関係について説明し、ノイズ対策の効率的な考え方についても解説する。

プロフィール

村田製作所でEMC対策部品の開発、およびアプリケーション研究に従事したのち、日産自動車でオーディオやアンテナ設計に携わる。その後、CAEベンダー等でEMC設計に関するコンサルティングを担当。現在は㈱IDAJでEMC設計のトレーニング他を担当。

12:30~12:40
(10min)
B-1とB-2に関するQ&Aセッション
12:40~13:00
(20min)
休憩および聴講URLご移動
13:00~13:25
(25min)
C-1 招待講演 構造・設計CAE

駆動ユニットケース類の軽量化に貢献するCAE活用

寺本 貴之 氏

トヨタ自動車株式会社

計測・デジタル基盤改革部

主任

寺本 貴之

概要

Direct Shift-CVTはギヤ駆動部を追加搭載する事によりトータル変速比幅拡大を実現した。しかし、ギヤ駆動部を追加することで質量は増加してしまうため、駆動ケース類についても今までとは異なるアプローチで性能を達成しつつ軽量化を実現する必要があった。それに対してCAEを活用した事例を紹介する。

プロフィール

茨城大学大学院 理工学研究科 電気電子システム工学専攻の前身であるメディア通信工学専攻を修了後、トヨタ自動車へ入社、現在に至る。入社後は強度・剛性・耐久・NV・流体のシミュレーションを用いた駆動ユニットの開発を担当。

13:25~13:50
(25min)
C-2 企業講演 構造・設計CAE

BETA CAE Systems製品を用いた自動車開発CAE業務の自動化・効率化

住 秀夫 氏

株式会社BETA CAE Systems Japan

カスタマーサービス部

スーパーバイザー

住 秀夫

概要

BETA CAE Systems製品Pre/Post processorのANSA/METAを用いた自動車開発現場における大規模CAE業務の自動化・効率化の事例を交えつつ、そこでの取り組みの具体的な内容やそこで使用された機能の特徴や有効性を紹介する。

プロフィール

2001年より、技術コンサルティング会社にて、振動・騒音解析および実験業務に従事。ロードノイズ、車両乗心地の解析・実験や発動機・電動機・変速機などの振動・放射音解析・実験を主に担当。
2018年より、当社カスタマーサービス部にて、テクニカルサポートに従事。経験を活かして主としてNVプロダクトを担当。

13:50~14:00
(10min)
C-1とC-2に関するQ&Aセッション
14:00~14:20
(20min)
休憩および聴講URLご移動
14:20~14:45
(25min)
D-1 招待講演 概念・構想設計CAE

騒音・振動 と多性能の両立設計を可能にするe-POWER用MBDの構築

松岡 久祥 氏

日産自動車株式会社

カスタマーパフォーマンス&CAE・実験技術部 ダイナミックパフォーマンス実験技術開発グループ

主担

松岡 久祥

概要

e-POWERシステムは発電によりエンジンが駆動するため、エンジンの動かし方の自由度が高い。それ故、従来のICEより、様々なシーンでNVと多性能のトレードオフが起こり得る。これらを設計するには、エンジン制御とNVモデルを結合したモデルベース技術が必要である。本講演では開発した技術と適用事例を紹介する。

プロフィール

2003年 東京工業大学大学院理工学研究科 博士課程卒
同年、日産自動車株式会社に入社。騒音、振動、乗心地の先行技術開発、実験・CAE技術開発を主として取り組む。

14:45~15:10
(25min)
D-2 企業講演 概念・構想設計CAE

クラウドを活用した新しいCAE環境導入における課題と事例

濱田 渉史 氏

Rescale Japan 株式会社

アカウントエグゼクティブ

濱田 渉史

概要

COVID-19による勤務形態の変化により、CAE分野においてクラウド活用の機運がさらに高まっている。
クラウドによって場所やリソースに依存しない柔軟な環境を実現できるが、既存環境との併用やライセンスの共用など、いくつかの課題が存在する。
本講演では、当社が提供するクラウドCAE環境 ScaleXの紹介と共に、顧客事例などを通して課題解決のポイントを解説する。

プロフィール

NECインフロンティア株式会社(海外事業担当)、ヒューレット・パッカード株式会社(組込OEMおよび自動車産業担当)を経て、2018年よりRescale Japanへ参画。
これまで培ってきたHPC分野と自動車業界での経験を活かし、最先端のクラウド技術でお客様に新しい価値や体験を広めるべく日々努めている。

15:10~15:20
(10min)
D-1とD-2に関するQ&Aセッション
15:20~15:40
(20min)
休憩および聴講URLご移動
15:40~16:05
(25min)
E-1 招待講演 機能設計CAE

システムズエンジニアリングを適用した運動性能検討のフロントローディング化への展望

坪内 淳志 氏

本田技研工業株式会社

四輪事業本部 ものづくりセンター 完成車開発統括部

チーフエンジニア

坪内 淳志

概要

昨今の自動車開発では、“走る・曲がる・止まる”の継続的な進化に加え、快適な乗り心地につながる音・振動への要求が非常に高くなり、様々な制約の中で性能両立が困難となっている。そのため全体の目標性能を高効率で実現できる開発がより一層求められている。本講演では運動性能領域におけるフロントローディングへの展望について紹介する。

プロフィール

1998年に入社後、自動車の運動性能に関する技術開発、性能設計に従事。F1開発への異動に伴いUKにて計測値とCAEを用いた挙動解析を担当し、情報基盤とCAEの融合に大きな可能性を感じた。現在は、シャシー領域のプラットフォーム開発、性能設計及び開発プロセス改革の領域担当を兼任。

16:05~16:30
(25min)
E-2 企業講演 機能設計CAE

材料モデルの高度化とその効率的活用に向けて

西 正人 氏

株式会社JSOL

エンジニアリング事業本部

課長

西 正人

概要

材料の変形挙動だけでなく、破断を含めた高精度な予測がCAEに求められる一方、材料モデルの高度化に伴い、如何に高精度かつ効率的に材料パラメータを求めるかが課題となっている。本講演では、LS-DYNAに組み込まれている高度な金属/樹脂モデルについて概説するとともに、それらのパラメータの効率的な決定手法を紹介する。

プロフィール

2002年、大阪大学大学院工学研究科を卒業後、日本総合研究所(現JSOL)入社。LS-DYNAによる自動車衝突、樹脂複合材の解析を中心とした技術サポート、コンサルティングに従事。博士(工学)。日本機械学会賞(論文)、日本材料学会複合材料部門論文賞などを受賞。

16:30~16:40
(10min)
E-1とE-2に関するQ&Aセッション
16:40~17:00
(20min)
休憩および聴講URLご移動
17:00~18:00
(60min)
P-1 パネルディスカッション

これからの「ものづくり」を支えるCAEの課題と可能性

〜CAEフォーラムが技術者に伝えたいこと〜

須田 義大

パネリスト

東京大学

モビリティ・イノベーション連携研究機構長
生産技術研究所・次世代モビリティ研究センター 教授

須田 義大

プロフィール

1982年 東京大学工学部機械工学科卒業、東京大学大学院修士課程・博士課程修了(工学博士)。法政大学工学部機械工学科助教授、カナダクイーンズ大学客員助教授をへて、2000年東京大学生産技術研究所教授。2007年より同千葉実験所所長、2010年~2014年まで同次世代モビリティ研究センター長。車両制御工学、マルチボディ・ダイナミクス、ITS(高度道路交通システム)等を専門とし、自動車技術会等の理事・副会長を歴任、国際会議の議長、国土交通省の審議会委員など政府委員を務める。​

高山 光弘 氏

パネリスト

本田技研工業株式会社

車両企画管理部

チーフエンジニア

高山 光弘

石灰 伸好 氏

パネリスト

日野自動車株式会社

技術統括部技術戦略グループ

主幹​

石灰 伸好

プロフィール

1983年 芝浦工業大学卒業後、同年 日野自動車株式会社入社。大中小型トラック・大型バスの衝突解析及び強度・衝突CAE技術開発に従事。
2014年 電気通信大学大学院情報システム学研究科社会知能情報学専攻博士課程修了。博士(工学)
2014年 日科技連 第43回信頼性・保全性シンポジウム推奨報文賞受賞
2016年 自技会2015年春季大会学術講演会優秀講演発表賞受賞
現在 技術戦略の企画・立案に従事。

景山 一郎 氏

モデレーター

日本大学

「自動車技術に関するCAEフォーラム 2020 オンライン」プログラム委員長
(一般社団法人 先進路面摩擦データベース研究組合代表理事
/元日本大学 生産工学部 機械工学科 教授)

景山 一郎

プロフィール

1977年 日本大学 大学院 理工学研究科 機械工学専攻 博士課程修了(工学博士)
1994年 同教授
1989年 オランダデルフト工科大学客員研究員
2004年 スウェーデン国立道路研究所客員研究員
2010年 日本大学自動車工学リサーチセンター立ち上げおよび初代センター長
2017年 自動車工学リサー千センター主席研究戦略アドバイザ
2014年〜2020年3月(現在は終了しています。) 国立大学法人 名古屋大学 客員教授