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メディカルDX・ヘルステックフォーラム 2022 2022年8月27日(土)10:30~18:00

本イベントは終了しました。次回は2023年8月の開催を予定しております。
イベントのスポンサーシップをご希望の方は事務局までお問い合わせください。
お問合せ先:「メディカルDX・ヘルステックフォーラム」運営事務局
E-mail:medi-dx-secretariat@impress.co.jp
8月27日(土) 基調講演・特別講演
10:30-10:35
(5分)
OP オープニングリマークス
水島 洋

「メディカルDX・ヘルステックフォーラム」実行委員長

一般社団法人ITヘルスケア学会 理事

水島 洋

10:35-11:15
(40分)
K1 基調講演

ヘルスケア領域におけるデジタル政策の取り組み

村上 敬亮 氏

デジタル庁

国民向けサービスグループ

グループ長

村上 敬亮

概要

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、我が国のデジタルとの向き合い方には、多くの課題が示された。本講演では、人口減少下の経済において、何故、DXが必要とされているかをひもとくとともに、医療分野におけるDXのあり方について、その示唆を解く。

プロフィール

2014 年に内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官として、国家戦略特区も含め地方創生業務を担当。地域創生イニシアティブ「まち・ひと・しごと創成総合戦略」を主導。このときの取組が称えられ、2020 年度「Agile50」(公共部門を変革する世界で最も影響力のある 50 人)に選出。2021 年からは内閣官房情報通信技術総合戦略室内閣審議官として、デジタル庁の創設に取り組み、同年 9 月から、デジタル庁統括官として、政府情報システムについて共通の基盤・機能となる「ガバメントクラウド」「ガバメントソリューションサービス」の利用環境や整備・運用に取り組むほか、準公共分野(健康・医療・介護、教育、農業・水産業、モビリティ、防災、港湾、インフラ)で国や独立行政法人、地方公共団体、民間事業者などがサービスやデータを連係させやすい環境の整備に取り組む。

11:15-11:45
(30分)
S1 特別講演

未来を変革するスマートヘルス

~KPMGの考えるスマートホスピタル(病院DX)実現の方向性~

赤坂 亮 氏

KPMGジャパン株式会社

ライフサイエンス・ヘルスケア

ディレクター

赤坂 亮

プロフィール

国内大手製造業、外資系コンサルティング、外資系医療機器を経てKPMGコンサルティングに参画。20年以上におよぶヘルスケア・ライフサイエンス業界の経験を有し、主にデジタル領域、イノベーション領域、エコシステム構築による価値創出に従事。企業戦略策定、全社データ戦略、AIを活用した新薬開発、プロセス改革など数多くのプロジェクトに従事。現在、ライフサイエンス企業、ヘルスケア企業、アカデミア、自治体などエコシステムによるイノベーション創出にフォーカスしている。東北大学 特任教授(客員)未来型創造卓越大学院。情報処理学会CITPフォーラム幹事、文部科学省技術師(情報工学)試験委員などを歴任。

望月 佑帥 氏

KPMGコンサルティング株式会社

ライフサイエンス・ヘルスケア

マネジャー

望月 佑帥

プロフィール

総合病院、外資系大手医療機器メーカー、外資系大手ヘルステック事業会社を経てKPMGコンサルティングに参画。
10年以上におよぶヘルスケア関連企業での経験を有し、主にヘルステック領域における新規事業開発、地域医療連携関連の新サービスの国内ローンチ、ヘルステックを活用した自治体・企業エコシステム連携による健康まちづくり企画・推進、医療IT関連システムのマーケティング・医療機関での導入プロジェクト等の業務に従事。
KPMGコンサルティングにおいては、主にスマートホスピタル含めたスマートヘルス領域における新規事業創出やプロジェクト推進の支援を行っている。

概要

世界に類を見ない速度で高齢化が進んでいる中、健康・予防・治療・予後の一連の課題を解決する新たなヘルスケア・イノベーションの創出が期待されている。医療業界においても、少子高齢化を背景に大きな変革が進んでいる。このような背景のなかで、新たなソリューションを支えられるテクノロジーの飛躍的な成長も起きており、医療機関の「スマートホスピタル化」の実現が期待される。
当セッションでは、KPMGの考えるスマートヘルスの概要と共に、各医療機関のスマートホスピタル化を実現するために必要な「ビジョンの策定~テクノロジーの導入や運用」等の全体推進に必要な考え方や方法論を共有する。

11:45-12:00
(15分)
K1/S1に関するQ&Aセッション
12:00-12:20
(20分)
休憩
12:20-12:40
(20分)
T1 企業講演 ランサムウェア対策 サイバー攻撃対策 セキュリティ対策

ランサムウェアから医療を守る

“いま” 必要なサイバー攻撃対策とは?

須貝 謙吾 氏

サイバーリーズン・ジャパン株式会社

エンタープライズSE3部

部長

須貝 謙吾

概要

世界有数のランサムウェアグループから、日本の医療機関に対する攻撃が発生、そして実際にいくつか被害が報じられている。
医療機関がランサムウェアの被害に遭ってしまうと、外来や診察、会計に至るまで影響が出てしまい、事業継続が困難な状態に陥ってしまう。
こうした現状を踏まえ、昨今益々脅威を増しているランサムウェアから医療機関を守るためのセキュリティ・ソリューション“EDR”について紹介する。

プロフィール

ネットワーク・セキュリティ企業において、ファイアウォール、IDS/IPS、サンドボックス、プロキシ等ネットワークセキュリティエンジニアとして、重要インフラ企業のセキュリティ対策強化を支援した後、サイバーリーズン・ジャパンに入社。セールスエンジニアチームのリーダーとして、国内製造業、医療機関を中心にエンドポイントセキュリティおよびサイバーセキュリティ対策の強化を提案・支援している

12:40-13:00
(20分)
休憩
A1トラック B1トラック
13:00-13:30
(30分)
A1-1 招待講演 電子カルテ

標準化に対応したこれからの電子カルテのありかた

大江 和彦 氏

東京大学大学院医学系研究科

医療情報学分野

教授

大江 和彦

概要

健康医療情報は、時間と空間を超えて必要なときに、必要な場所で利用できてこそデジタル化された意義がある。また簡単に多施設の医療データを統合して解析でき、新しい医学的知見をタイムラグなく生み出せるようになってこそ価値がある。そのためには、電子カルテのデータを一定の標準形式で入出力でき、医療や健康管理の場で個人情報保護とセキュリティーを確保しつつ、目的に応じた利活用場面で流通できるようにすることが重要である。そのような観点から、標準化に対応したこれからの電子カルテはどうあるべきかについて現状の動向や展望、健康医療情報プラットフォームの考え方についての情報を共有したい。

プロフィール

1959年大阪生まれ. 1984年 東京大学医学部医学科 卒業. 東大病院外科系研修医、新潟県佐渡佐和田病院医師、東大病院中央医療情報部助手、講師、助教授を経て1997年より現職. これまでに東大病院副院長、東大総長補佐、医学図書館長などを歴任。日本医療情報学会前学会長, 日本医学会連合 社会部会 理事, 厚生労働省保健医療情報標準化会議議長. 次世代健康医療記録共通プラットフォーム(NeXEHRS)コンソーシアム代表. 専門は、医療情報システム、医療情報の標準化、医療人工知能 など.

B1-1 招待講演 PHRデータの活用・連携(医療機関)

次世代医療情報交換標準規格FHIRを用いたPersonal Health Record(PHR)

中山 雅晴 氏

東北大学

大学院医学系研究科 医学情報学分野

教授

中山 雅晴

概要

個人健康情報記録(PHR)の活用が今後進むことが予想されるが、多くの医療システム間で見られるように、相互運用性が課題となる。Fast Healthcare Interoperability Resources(FHIR)はウェブ技術と親和性が高く、アプリケーションの開発も容易である。これまで医療情報分野に踏み入れていなかった企業の参入障壁を下げ、患者や医療関係者に使い勝手のよいPHR開発環境の醸成が望まれる。さらに、SS-MIX2データも利用することで、蓄積された臨床データの有効活用も期待される。

プロフィール

1994年東北大学医学部卒業、2000年東北大学大学院修了(医学博士取得)、2001-2003年ハーバード大学べスイスラエルディーコヌスメディカルセンター心臓学教室研究員。その後、東北大学病院循環器内科医員、メディカルITセンター講師を経て、2013年災害科学国際研究所災害医療情報学教授就任、2016年東北大学大学院医学系研究科医学情報学分野教授に就任。
循環器専門医、内科総合専門医、社会医学専門医・指導医、アメリカ医療情報学会フェロー(FAMIA)、日本医療情報学会評議員、日本災害医学会評議員。

「WAKARTE」 が創造する新しいPHRの世界

中村 明央 氏

昭和大学

総合情報管理センター

センター長 教授

中村 明央

概要

「カルテは患者のものである」このポリシーに基づいて「WAKARTE」が作成された。機微な診療情報を2段階認証により、電子カルテから Bluetooth経由でスマートフォンに転送し、患者自らの意志でクラウドにデータを保存、患者個人がデータを管理する仕組みである。出力形式はFHIRである。特徴の一つとして、QRコードを利用して自らの情報の開示が可能で、オンライン診療等でも利用することが可能である。また、日々の記録、アンケートで利用者目線の情報を取得し、個人個人に沿った対応も可能である。最近、昭和大学横浜市北部病院で職員向けに導入され、問題点等報告する。

プロフィール

昭和大学医学部を卒業後、同大学院修了。学位テーマは針鎮痛。その後、外科医として、複数の施設で勤務の後、昭和大学医学部外科学講座の教授に就任。平成29年、昭和大学総合情報管理センター所属、令和4年センター長就任。趣味はアイスホッケー。

13:30-13:50
(20分)
A1-2 企業講演 電子カルテ

NeXEHRSコンソーシアムが進める「次世代健康医療記録システム」の参照実装、「NeXEHRS-PLANETS」のご紹介

名田 茂 氏

TIS株式会社

DXビジネスユニット ヘルスケアサービスユニット ヘルスケアサービス企画部

エキスパート

名田 茂

概要

NeXEHRSコンソーシアムとは、「患者と、患者の診療をする医療機関が両方アクセス可能な永続的なデータ保管は出来ないか?」という考えのもと、日本医療情報学会「NeXEHRS研究会」から立ち上がった、次世代健康医療記録システムの共通プラットフォーム実現を目指すコンソーシアムである。コンソーシアムでは、次世代健康医療記録システムの基本コンセプト、及び、共通プラットフォーム構築指針の検討を行っている。
本講演では、NeXEHRSコンソーシアムの会員向けに公開された、次世代健康医療記録システムの参照実装「NeXEHRS-PLANETS」の内容を紹介する。

プロフィール

1994年 TIS株式会社入社。
黎明期のオブジェクト指向を用いた技術開発に取り組み、2000年頃より製造業向けのシステム開発・家電間通信基盤の構築、医療機器向けIoT基盤の構築等のプロジェクトに従事した。
2017年頃よりヘルスケア事業の立ち上げに携わり、医療情報学会への参加、NeXEHRSコンソーシアムへの参加、PHR普及推進協議会への参加を経て、「EHR-PHRの利活用、社会流通させる事の重要性」を学び、現在に至る。
現在、東京工業大学 博士課程に在学しており、ヘルスケアデータの社会情報流通基盤研究に従事している。

B1-2 企業講演 PHRデータの活用・連携(医療機関)

サワイグループが目指す、PHRで切り拓く新しい健康社会

「健康~未病~特定保健指導~受診勧奨」ワンストップサービスの実現に向けて

竹田 幸司 氏

サワイグループホールディングス株式会社

GIT部

部長

竹田 幸司

概要

「治療薬+情備薬で医療に貢献」というスローガンのもと、健康情報の提供やPHRデータの利活用を推進するために、2021年10月に健康PHR管理アプリ「SaluDi」をリリース。様々な協業企業との戦略的連携により患者さん・医療従事者などのステークホルダーを繋ぐ役割を担うことを目指す。2022年4月には、健康診断データ・日々のバイタルデータなどを活用した生活習慣病の改善・行動変容促進支援、特定保健指導支援などのサービスを進めるべく、東京大学センター・オブ・イノベーション様および協業IT企業様とともに、「健康~未病~特定保健指導~受診勧奨のワンストップサービス」の開発に関する実証実験を開始。

プロフィール

  • 1989年 内資系製薬企業のシステム部門に入社
  • 2014年 沢井製薬システム部に入社
  • 2021年 サワイグループホールディングス、グループIT部の設立

30年以上にわたり製薬企業のシステム部門に所属。IT環境のクラウド化・ゼロトラストネットワーク化・情報セキュリティ対策の強化・グローバル化対応などを推進。また、サワイグループホールディングス設立に伴い、デジタルヘルスなど新規事業創造型DXにもグループIT部メンバとともに従事。

13:50-14:00
(10分)
A1ブロックに関するQ&Aセッション
B1ブロックに関するQ&Aセッション
14:00-14:10
(10分)
休憩
A2トラック B2トラック
14:10-14:40
(30分)
A2-1 招待講演 オンライン診療

オンライン診療における現状、課題と今後の展望

宮田 俊男 氏

医療法人社団DEN 理事長

早稲田大学理工学術院 教授

宮田 俊男

概要

政府は健康寿命の延伸や健康経営の推進、医療費の適正化などで、マイナンバーの活用、PHRの推進、AIの活用などでデジタル政策を進めてきたが、このコロナ禍において健康・医療・介護分野においてもDX(デジタル・トランスフォーメーション)が大きく注目されている。そうした中で従来、安定した再診患者に主に限定されていたオンライン診療がコロナ禍で初診にも拡がり、2022年の診療報酬改定によりオンライン診療の診療報酬点数も改善し、オンライン服薬指導についても規制の見直しが行われ、オンライン診療にとって大きな改革となっている。オンライン診療の臨床現場における実践から得られる現状や課題、オンライン診療の最新情勢、今後の展望について解説する。また信頼性、質、効率性をすべて満たしたオンライン診療を進めるためにどういったことが必要だろうか。産官学連携のあり方についても触れたい。

プロフィール

早稲田大学理工学部卒、大阪大学医学部卒(3年次編入)
2009年、大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科学特任助教を経て、厚生労働省に入省。
健康・医療分野のイノベーション政策に従事し、新薬、革新的医療機器、再生医療、医薬品副作用に詳しい。
2017年、厚生労働省参与。自らも地域医療を推進するため、医療法人社団DENみいクリニック代々木を立ち上げ、地域包括ケアシステムの構築を実践。在宅医療、コロナ禍におけるオンライン診療、PCR検査、ワクチン職域接種、産業医として健康経営支援にも取り組む。
セルフケアサポートアプリ「健こんぱす」の考案者。
博士(医学)。外科専門医。産業医。早稲田大学教授。大阪大学医学部招聘教授。国立循環器病研究センター理事長特命補佐。国立がん研究センター企画戦略アドバイザー。

B2-1 招待講演 PHRデータの活用・連携(自治体)

大阪スマートヘルスシティを目指して

佐向 正 氏

大阪府

スマートシティ戦略部 戦略推進室戦略企画課

参事

佐向 正

概要

大阪の健康に関する課題は「健康寿命」と「市町村の健康格差」の2点。さらには大阪府の現状の高齢化率は全国平均を上回り、特に高齢者世帯における、高齢者単身世帯割りは既に4割を超える。本課題解決に向けて2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)までに、いのち輝く高齢化社会を創造するスマートシティ・モデルで世界のトップランナーとなる「大阪スマートヘルスシティ」を目指す。その実現に向けた注力ポイントをご紹介。

プロフィール

IT会社にて民需中心に基幹システムの企画・構築やデータ利活用のコンサルテイングに従事。日本の未来のためには、東京一極集中の歯止めと地域のデジタル化が重要と考え、現在、大阪府スマートシティ戦略部にて、その実現に邁進中。

14:40-15:00
(20分)
A2-2 企業講演

コロナ禍の対応を通じて感じた医療・ヘルスケアのDX化について

大石 怜史 氏

ヘルスケアテクノロジーズ株式会社

代表取締役社長 兼 CEO

大石 怜史

概要

2020年7月にヘルスケアアプリ「HELPO」の提供を開始したヘルスケアテクノロジーズ。サービス提供から2年、コロナ禍を通じて多くのステークホルダーとコミュニケーションした結果、サービスの大きな拡張を目指すことになりました。
コロナ禍を通じて、変化が加速しつつある医療・ヘルスケアのこれからについて、これまでの取り組みの紹介や従業員ケアの新しい形について、本講演にてご紹介いたします。ぜひご視聴ください。

プロフィール

2018年5月ソフトバンク株式会社に入社し、ビジネス ストラテジストとして海外企業との提携案件交渉や新規事業提案に携わる。
2018年10月ソフトバンクが掲げる「Beyond Carrier」戦略をヘルスケア領域でさらに推進するためのグループ会社としてヘルスケアテクノロジーズ株式会社を設立、代表取締役社長 兼 CEOに就任。
ソフトバンク入社以前は、GMOグローバルサイン株式会社にて、東南アジア諸国におけるJV案件を担当、インド・ロシア・UAE法人を設立、事業統括するなど、海外事業展開や新規事業マネジメントへの豊富な経験を有する。

B2-2 企業講演

先端技術がもたらす「より良い医療のかたち」

清水 教弘 氏

日本マイクロソフト株式会社

ヘルスケア統括本部 医療・製薬営業本部

本部長

清水 教弘

概要

爆発的な医療・健康情報の増加に加えて、ICTの技術革新に伴い、医療現場においてもクラウドやAI・複合現実へのご期待が非常に高まっています。一方、データ利活用が求められているからこそ、AI倫理、そしてコンプライアンスに関しても非常に重要になってきています。そこで、本セッションでは、世界規模でのAI等の先端技術の研究および医療現場での技術活用に関して、マイクロソフトが取り組むヘルスケアにおけるデジタルイノベーション、AI利活用事例をご紹介します。

プロフィール

10年以上、社会保障政策や医療政策に関わる社会実験に携わり、日本マイクロソフトのヘルスケア領域における事業開発を経て、現在、医療・製薬領域での営業本部長としてして従事。先端技術を活用した医療現場での働き方改革を推進するとともに、人工知能を活用した臨床研究にも従事し、医療機関をはじめとするヘルスケア領域でのデジタルトランスフォーメーションを支援。高知大学医学部非常勤講師を兼任。

15:00-15:10
(10分)
A2ブロックに関するQ&Aセッション
B2ブロックに関するQ&Aセッション
15:10-15:20
(10分)
休憩
15:20-15:40
(20分)
T2 企業講演 セキュリティ対策

医療機関におけるサイバー攻撃と取り組むべき対策

山田 耕治 氏

パロアルトネットワークス株式会社

技術本部

システムズエンジニア

山田 耕治

概要

国内の病院のシステムで、ランサムウェア感染をきっかけとした業務停止に至る事故が増加傾向にある。
厚労省からは医療情報システムの安全管理に関するガイドラインが発表されているが、サイバー攻撃の多様化に伴い、内部ネットワークの可視化や脅威の検出などセキュリティ対策の強化が求められている。
病院間の連携、患者、薬局、支払基金/国保中央会、保険者など多方面の連携によって、外部ネットワークとの接続が必要となるケースが増え、医療現場での業務効率化やDXなど、それらに伴うセキュリティ対策に具体的にどのように取り組めば良いのか、本セッションでは医療機関に求められるセキュリティ対策についてご紹介する。

プロフィール

約20年間、国内システムインテグレータにて様々な業種のお客様のアカウントSEとして、大規模インフラの提案・設計・構築などに従事。
2017年から外資系のネットワーク機器メーカーでのプリセールス・エンジニアを経て、2021年にパロアルトネットワークスに入社。
西日本の主に公共系、社会インフラ系のお客様を担当するプリセールス・エンジニアとして、医療機関向けのセミナーなどのイベント活動にも従事。

15:40-15:50
(10分)
休憩
A3トラック B3トラック
15:50-16:20
(30分)
A3-1 招待講演 医療DX サイバーセキュリティ 標的型攻撃

DXを進める医療現場におけるサイバーセキュリティのために、敵を知り己を知る

近藤 博史 氏

一般社団法人 日本遠隔医療学会 会長

医療法人協和会 協立温泉病院 院長

近藤 博史

概要

医療DXではmobile HealthとInteroperabilityを中心にインターネットの世界に医療は広がる。一方、鳥取大学メディアセンター米子サブセンター長等の大学IT管理では、FW攻撃、ボットネット、メール乗っ取りとSPAMメール発信、検知されにくくなったウイルス、ランサムエア、TV会議を使ったソーシャルエンジニアリングなど敵の変貌を経験し、シンクライアント基盤の導入、サーバ・ハードの統一管理などの最新対策をしてきた。また、2020年から厚生労働省のサイバーセキュリティとISAC組織化の調査研究代表として金融、電力系ISAC、NICT、ウイルス対策会社、クラウドサービス会社、病院関係者、CSIRT委託会社、IPA、ストレージベンダー等の担当者からのヒアリング調査と医療関係者等へのアンケート調査、今年3月からの中小病院の現地調査を実施し、専門家のいない危険な現場にバラマキ型から標的型に変貌した攻撃に対する対策を述べる。

プロフィール

1981年大阪大学医学部卒業後、1993年阪大病院移転時に放射線部門のIT化を実現した。1997年から徳島大学医療情報部副部長を経て、2001年鳥取大学医学部附属病院医療情報部長となり、2003年国立大学病院初の電子カルテ100%稼働、輸血点滴の3点確認開発、2005〜07年に衛星利用在宅医療、災害時医療支援システムの実証実験、2008年に電子カルテ、2010年には地域連携おしどりネットにシンクライアント基盤を導入した。2020年には電子カルテとPACSのサーバ・ハードを仮想サーバに統合しセキュリティの向上を図った。2016年から日本医療情報学会理事、2017年から日本遠隔医療学会長、2018〜20年国立大学病院医療情報部長会会長、2015年からNICT専門委員、2020年から厚生労働省のサイバーセキュリティとISAC組織化の調査研究代表、2021年からAMED評価委員、ISfTeH board memberをしている。

B3-1 招待講演 AI×医療

デジタルトランスフォーメーションが外科治療にもたらす未来像

(The future perspective of digital transformation for surgical treatment)

伊藤 雅昭 氏

国立がん研究センター東病院

大腸外科/手術機器開発室

副院長/大腸外科長/手術機器開発室長

伊藤 雅昭

概要

内視鏡手術は術中の外科医間での情報共有を可能とし、その録画情報のデータベース化を構築する研究開発が国内外で進んでいる。莫大なデータベースから手術手技をタグ付けし、様々な手術情報をアノテーションした良質な教師データをAIに機械学習させることで得られるデバイスは、外科領域に新たな価値をもたらす可能性がある。手術技能の自動評価システムや手術ロボットの自動化へ向けた道筋が夢の世界ではなくなろうとしている。
現在までに我々は、AMED事業として内視鏡手術動画のデータベース構築と情報支援内視鏡外科手術システムの開発を推進してきた。本講演ではこれらの開発経験を通じ、情報支援下内視鏡手術の未来像についてお話ししたい。

プロフィール

1993年千葉大医学部卒。1994年社会保険船橋中央病院外科医員、1995年国立がんセンター東病院大腸外科レジデント、1998年久留米大免疫学教室助手、2000年国立がんセンター東病院大腸骨盤外科医員、2009年同病院消化器科医長、2012年同病院大腸外科外来医長等を経て、2015年同病院大腸外科科長、先端医療機器開発センター手術機器開発分野長(併任)、2017年医療機器開発センター手術機器開発室長(併任)、2022年同病院副院長研究担当(医療機器)、現在に至る。

16:20-16:40
(20分)
A3-2 企業講演

契約業務のDX推進で強い病院経営を目指す

角田 望 氏

株式会社LegalForce

代表取締役社長/弁護士

角田 望

概要

プロフィール

株式会社LegalForce 代表取締役社長。2010年京都大学法学部卒業、同年、旧司法試験合格、2012年弁護士登録。
2013年森・濱田松本法律事務所入所、M&Aや企業間紛争解決に従事。2017年独立、法律事務所ZeLo・外国法共同事業開設及び株式会社LegalForceを設立し、現職。
徳島県出身。

B3-2 企業講演

巧妙な Web セキュリティに耐え得る Chrome を院内の標準ブラウザへ

〜ブラウザの効果的な導入方法と運用管理のベストプラクティス〜

毛利 健 氏

グーグル合同会社

Chrome エンタープライズ事業部

部長

毛利 健

概要

近年サイバー犯罪の被害は大きくなる一方で、悪意のある Web サイトへの訪問やブラウザの脆弱性を標的とした攻撃が増えてきている。Chrome ブラウザは毎日40億を超えるエンドポイントからアクセスされるデータを元にユーザーが被害に合わないよう対策を施しており、さらにはマルチデバイス上のブラウザを一元管理できる Chrome ブラウザ クラウド管理を用いることによって数百を超えるポリシーでガバナンスを効かせることができ、ユーザーのブラウジングの安全性と生産性を両立することが可能だ。本セッションの中ではブラウザのセキュリティ対策や運用管理のベストプラクティスについて解説する。

プロフィール

グーグル合同会社にて Chrome ブラウザのアジア・日本の法人向け営業チームをリード。法人向けの Chrome ブラウザの導入や運用管理ソリューションとして Chrome ブラウザ クラウド管理を中心としたブラウザ中心のセキュリティやガバナンスを訴求。前職の日本マイクロソフト株式会社では Windows デバイスやその運用管理手法としてクラウド型・オンプレミス型のソリューションを担当。多角的なエンドポイントの運用経験からブラウザをエンドポイントとして運用することでシンプルな管理及びゼロトラストセキュリティが実現できることを推進。

16:40-16:50
(10分)
A3ブロックに関するQ&Aセッション
B3ブロックに関するQ&Aセッション
16:50-17:00
(10分)
休憩
17:00-18:00
(60分)
P1 パネルディスカッション

特別企画パネルディスカッション:医療DXの課題と行方

~技術・制度改革の展望を見据える~

モデレーター
藤岡 雅美 氏

経済産業省

商務・サービスグループ ヘルスケア産業課

総括補佐

藤岡 雅美

プロフィール

2010年に京都大学医学部人間健康科学科(保健師・看護師の免許取得)を卒業。経済産業省に入省後、同省ヘルスケア産業課やAMED等の組織、健康経営やJHeC等の政策を立ち上げる。また、厚生労働省に出向し、健康づくり政策全般やPHR政策の立ち上げに携わった後、現在は、再び経済産業省でヘルスケア政策全般を担う。その他、子育て、働き方改革等の社会課題解決に向けた政策にも従事。

パネリスト
藤田 卓仙 氏

慶應義塾大学

医学部

特任准教授

藤田 卓仙

プロフィール

2006年東京大学医学部卒業、2011年東京大学大学院法学政治学研究科修了。名古屋大学経済学研究科寄付講座准教授等を経て、2018年から現職。 専門は医事法、医療政策、特に医療AIやオンライン診療も含む、医療情報の取り扱いに関する法制度や倫理。内閣官房 接触確認アプリに関する有識者検討会合 委員等。 主な著書:、『認知症と民法』(勁草書房、2018)、『認知症と情報』(同、2019)、『認知症と医療』(同、2020)、『次世代医療AI:生体信号を介したAIとの融合』(コロナ社、2021)

宮田 俊男 氏

医療法人社団DEN 理事長

早稲田大学理工学術院 教授

宮田 俊男

プロフィール

早稲田大学理工学部卒、大阪大学医学部卒(3年次編入)
2009年、大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科学特任助教を経て、厚生労働省に入省。
健康・医療分野のイノベーション政策に従事し、新薬、革新的医療機器、再生医療、医薬品副作用に詳しい。
2017年、厚生労働省参与。自らも地域医療を推進するため、医療法人社団DENみいクリニック代々木を立ち上げ、地域包括ケアシステムの構築を実践。在宅医療、コロナ禍におけるオンライン診療、PCR検査、ワクチン職域接種、産業医として健康経営支援にも取り組む。
セルフケアサポートアプリ「健こんぱす」の考案者。
博士(医学)。外科専門医。産業医。早稲田大学教授。大阪大学医学部招聘教授。国立循環器病研究センター理事長特命補佐。国立がん研究センター企画戦略アドバイザー。

石見 拓

「メディカルDX・ヘルステックフォーラム」実行委員

京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 予防医療学分野

教授(医学博士)

石見 拓

プロフィール

平成27年1月 京都大学環境安全保健機構健康管理部門/健康科学センター 教授
令和 4年 4月 京都大学大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻予防医療学分野 教授

<社会貢献活動>
一般社団法人 PHR普及推進協議会 代表理事/一般社団法人 国立大学保健管理施設協議会 理事・副会長/公益社団法人 全国大学保健管理協会 理事/NPO法人大阪ライフサポート協会 副理事長/PUSHプロジェクト代表/公益財団法人 日本AED財団 専務理事

千葉ロッテマリーンズファン。趣味は薪割り、フライフィッシング(管理釣り場で練習中)。将来の夢はログビルダー・釣り人。

水島 洋

「メディカルDX・ヘルステックフォーラム」実行委員長

一般社団法人ITヘルスケア学会 理事

水島 洋