日本は、将来の社会のビジョンとして、Society 5.0を掲げ、データ駆動型社会の確立を目指している。我が国でも政府によって包括的データ戦略が定められ、データプラットフォームとしてDSAによるDATA-EX構想がスタートした。東京都でも東京データプラットフォーム(TDPF)事業が始められている。また、欧州におけるInternational Data SpaceやGaia-X、インドのIndiaStackなど、海外でもデータ利活用に向けた基盤つくりが盛んに進んでいる。こうした動向を踏まえつつ、我が国の産業を支えている中小企業における今後のデータの利活用について、お話したい。