ブロックチェーン基礎講座 2019~ブロックチェーン概論とBeyondブロックチェーン編~ ブロックチェーン基礎講座 2019~ブロックチェーン概論とBeyondブロックチェーン編~

2019年4月度の「ブロックチェーン基礎講座」シリーズは、2016年9月から数えて通算6回目の開催、延べ500名以上の方が受講し、受講者から常に好評の声を集める慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員・斉藤 賢爾(さいとう けんじ)氏が、再びメイン講師を務め、【斉藤賢爾・監修:ブロックチェーン概論とBeyondブロックチェーン編】として内容を刷新し、白熱の授業と熱血のファシリテイトを展開していただきます。

講師紹介

慶應義塾大学 SFC研究所/環境情報学部で上席所員/講師(非常勤)、また、早稲田大学 大学院経営管理研究科で講師(非常勤)を務める。
18年以上にわたりP2Pおよびデジタル通貨等の研究に従事し、最先端の分散台帳技術基盤環境に精通し、多数のブロックチェーン・ビットコイン・フィンテック関連イベント・セミナーでの基調講演や識者としてパネラー・コメンテイターとしても活躍。日本のブロックチェーンを牽引する泰斗の一人として多忙な日々を送っている。

授業の前半の構成は、ブロックチェーン概論編として、ブロックチェーンの基本タイプである「ビットコイン(Bitcoin)」や「イーサリアム(Ethereum)」を俎上にして、デジタル署名によるデータ構造・ダイジェストを格納するブロックの連鎖の構造 、コンセンサスのプロトコルなどブロックチェーンの持つ特徴・基本機能を演習によって把握します。合わせて、分散台帳の特徴を有するが為の即時性用途への不適応性や、更に、秘匿性やスケーラビリティの問題など、ブロックチェーンが優位と考えられていた機能を、今後クリアしていくべき課題と捉え議論を進めます。

後半の授業では、Beyondブロックチェーン概論編として、斉藤賢爾氏が自ら代表理事を務める一般社団法人ビヨンドブロックチェーンが開発した「BBc-1(ビヨンド・ブロックチェーン・ワン)」をベースにして、現在のブロックチェーンが抱えている課題への解決策を講義・演習を通じて理解を図る構成となっています。

具体的には、「既存のブロックチェーンよりも強固な改ざん耐性」・「ブロックやProof of Work(作業証明)といった、効率を損なう要因を取り払い、即時性、省資源およびスケーラビリティを達成できる設計」・「データの共有範囲を設定し秘匿性を達成できる、『ドメイン』と呼ばれるサブネットワークの実現」・「Bitcoinの考え方を踏襲した、(同一ドメイン内の) 第三者による検証可能性を担保したデータ構造」・「プライベートな応用でもトランザクションの証明機能を提供 (初期にはBitcoinやEthereumといった既存のブロックチェーンと共に動作することにより達成)」・「ユーザ識別子と公開鍵を分離することにより、秘密鍵が失われた場合の回復手段を提供」・「コア部ではベーシックな機能だけを提供することによる高度な拡張性」等の機能により、非中央集権的なシステムの中で、内容も存在も否定できない記録、消せないデータの実現可能性とその未来像を体感していただきます。

また、2日目の最終セッションでは、単なる製品販売促進セミナーとは一線を画す、この授業セミナーに固有の厚みを加える工夫を凝らしています。
「事業会社から見たブロックチェーン技術の魅力と研究開発」をテーマに、特別講演を実施いたします。講師は、斉藤氏の所属する慶應義塾大学SFC大学院修士課程を修了し、就職後に斉藤氏の講義に感銘を受けてブロックチェーン業界に転向した合同会社 DMM.com ブロックチェーン研究室 室長/エヴァンジェリスト 加嵜 長門(かさき ながと)氏を迎えます。今まさにブロックチェーンを利用した新プロダクトを指揮する渦中にある同氏に、実際の活用体験を踏まえて忌憚の無いお話しをいただきます。
その後、メイン講師、特別講演講師、受講者の方々も合わせてワークショップを行い、熱い議論の場を設けたいと考えています。皆さまのアクティブなディスカッションを期待しています。

※あくまでも授業カリキュラムに沿った教導のポイントの概要です。進行スケジュール及び製品変更・進行遅速により変更がありますのでご了承下さい。

また、「最後の方も演習できる時間があれば良かったです」・「内容が盛りだくさんで欲を言えば、あと1時間あると良かった」との声を、受講者の皆さまから多数いただいている事から、今回は授業の進行に応じ授業時間の延長を予定しています。

※予定定刻以降の帰社・帰宅は自由です。

既に、ブロックチェーンプロジェクトに従事している方は勿論、今後のIT利用の用途としてブロックチェーンを企画・検討している方、フィンテック等新規事業でブロックチェーンを検討している方、ブロックチェーンを試験的に利用しているが更に効果的利用を模索している方等、担当からマネジャー/ディレクタークラスの方々まで、ITに関連する層だけではなく、本講座を通じ「ブロックチェーン」への理解を深め、応用できる素養を身に付ける場としてご活用下さい。

今回授業の特徴
  • 演習・チュートリアル主体の授業
  • ブロックチェーン(Ethereum)の基本機能・特徴を講義・演習を通じて理解を図る
  • 一般社団法人ビヨンドブロックチェーンが開発した「BBc-1(ビヨンド・ブロックチェーン・ワン)」をベースにして、現在のブロックチェーンが抱えている課題・不可能性の理解とその解決策を講義・演習を通じて考える
  • 実ビジネスにブロックチェーンを活用中の企業ユーザーの講演を加え、その活用の利点・留意点を、受講者も交え議論する
  • 他の同様な授業よりも比較的安価な受講費用を設定
  • 全2日間。濃密な講義・演習を実施

※昨年及び前回実施した各回の『ブロックチェーン基礎講座』シリーズを受講された方も、知識の再整理・復習の意も含め再受講をお薦めいたします。

インプレス・セミナーについて

インプレスでは、データサイエンス・機械学習の、その有用性にいち早く着目し、2013年秋からビッグデータ、AI研究の先端研究が進む東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科/東京大学政策ビジョン研究センターに協力を仰ぎ、授業タイプのセミナーとして改めて企画し、2014年4月から「データサイエンス講座」として実施してまいりました。

現在では、データサイエンス基礎講座シリーズ、ブロックチェーン基礎講座シリーズに加え、クラウドネイティブコンピュータ/マイクロサービスアーキテクチャ基礎講座シリーズ など、最先端のテクノロジーにフォーカスした授業セミナーを連続して実施してきています。

特にブロックチェーン基礎講座シリーズは、ブロックチェーン概論【Ethereum編】、ブロックチェーン概論【Hyperledger編:担当日本IBM】、ブロックチェーン-アプリ開発力養成編【担当・日立製作所編】、ブロックチェーン‐構築・運用監視編【担当・NTTテクノクロス編】に、Beyondブロックチェーン概論編など、幅広いラインアップを実施しています。

ブロックチェーン担当者だけではなく、基幹・情報のITエンジニアリング部門、新規事業部門、フィンテック関連部署、先端外資系ITベンダー/コンサルタント業等、幅広い各層の方が参加し、延べ500名以上の方々に受講いただき、高い評価を受けています。

開催概要

セミナー名 ブロックチェーン基礎講座 2019
~ブロックチェーン概論とBeyondブロックチェーン編~
日時
  • 2019年4月10日(水)13:00~18:00(受付開始 12:30)
  • 2019年4月17日(水)13:00~18:00(受付開始 12:30)

全2回

会場

Diagonal Run Tokyo(ダイアゴナル ラン トウキョウ)

東京都中央区八重洲2丁目8−7 福岡ビル4F

  • JR線東京駅徒歩約9分
  • JR線有楽町駅徒歩約7分
  • 銀座線京橋駅徒歩約3分
  • 有楽町線銀座1丁目駅徒歩約4分
  • 浅草線宝町駅徒歩約6分
主催 株式会社インプレス
協力 株式会社ブロックチェーンハブ
特別協力 フューチャーブリッジパートナーズ株式会社
受講対象
  • ブロックチェーンを利用して業務をはじめる、もしくは同テーマに初心者の方
    (始めたいが何から始めればいいかわからない方等)
  • ブロックチェーン関連の業務に、既に従事している方、または、上記テーマで各種の処理・業務をしているが、今後、その利用を広げたいと考えている方
  • 上記テーマに関心のある方
  • プログラミング経験・利用経験は不問

※演習・ハンズオンがあります。演習に際して、ブロックチェーンに対する深い経験・理解は予め必要ありませんが、必要最低限のIT利用経験(実務で2~3年程度の何らかのIT機器利用の経験を有する事、何らかのプログラム言語利用経験を有する事)があれば、より理解が進みます。

※今回の講座は、数ある「ブロックチェーン」プロトコルの中から、「Ethereum(イーサリアム、エセリウム、イサリアム)」を選択し、ごく小さな環境で、手を動かしながら「動作の検証・特徴を掴む」事と、その応用として「BBc-1」をベースに、その動作を簡単に確認して見る事を主眼としています。
必ずしもコンピュータ及びブロックチェーンに精通している必要はありません。ブロックチェーンに初心者の方、企画・関連プロジェクトで利用方法を模索する方など、初級編として、是非、本講座をご利用ください。

受講料 5万8,000円(税込)
お問い合わせ先

株式会社インプレス 基礎講座シリーズ 事務局(担当:石川義貴)

E-mail:jimukyoku@impress.co.jp

受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)

定員 50名(最少開講人数20名)
  • ※応募者多数となりました場合には、受講いただけない場合がございます。予めご了承ください。

注意事項

  • 最少開講人数20名となります。
  • 受講票は2019年4月1日(月)以降、順次電子メールにてご連絡させていただきます。
  • 応募者多数となりました場合には、受講いただけない場合がございます。予めご了承ください。今回ご受講いただけないお客様には、次回の開講について、改めてご案内させていただきます。
  • 講師・講座内容は予告無く変更される場合があります。予めご了承ください。
  • 製品購入を前提としたり、製品販売促進のためのセミナーではありません。

重要:利用ソフト、持参PC等、機器について

  • 受講時には、PCを持参・利用下さい
  • 受講生には、改めて使用プログラムの環境設定方法をメール等でご連絡いたします
  • PCでの演習時の機種・環境設定等は、ご自身の責任において行っていただきます

【ご持参いただくPC推奨環境】

  • 以下のいずれかが動作しているコンピュータ
    • macOS (10.12 Sierra 以降; Homebrew を使用)
    • Linux (Ubuntu 16.04 以降)
    • Windows 10 (Windows Subsystem for Linux を使用)

    ※Python 3.6.0 以降 (macOS では Homebrew を使用したインストール推奨)

  • ネットワーク利用環境は、受講者の皆様が持参する環境でも結構ですし、インプレスで準備しているWiFi環境をご利用いただいても結構です。

※ロゴ、記載されている 製品およびサービス名は、会社名・団体名は、各社の商標または登録商標です。