第2回 オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア [2017年3月9日(木)、10日(金)]

本イベントは終了しました。ご来場誠にありがとうございました。

タイムテーブル2日目

9:30-9:40
(10分)
オープニングリマークス
於保 茂 氏

「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」

プログラム委員会副委員長

(日本工業大学 教授)

於保 茂

9:40-10:30
(50分)
K-3 基調講演3

デンソーにおける高度運転支援、自動運転技術への取り組み

加藤 良文 氏

株式会社デンソー

技術開発センター

常務役員

加藤 良文

概要

デンソーは、自動車の負の側面であるCO2と交通事故低減のため、環境分野と安心・安全分野の技術開発に注力している。特に、安心・安全分野では「いつもの安心・もしもの安全」をコンセプトに、単に安全であるだけでなく、安心感を持って運転できる高度運転支援・自動運転技術の開発に取り組んでいる。本セッションでは、その取り組みについて紹介する。

プロフィール

1985年日本電装株式会社(現、株式会社デンソー)に入社。2010年常務役員就任。ボデー機器事業部、走行安全事業部、技術開発センター担当、ADAS推進部副担当を歴任し、2016年06月に技術開発センター センター長に就任、現在に至る。

10:35-11:20
(45分)
S-2 特別講演2

ソフトウェア・テストの進歩的アプローチ- 高品質なコードを保障しながら効率化進めるISO 26262対応テスト自動化

高橋 高弘 氏

ベクター・ソフトウェア・ジャパン

ビジネスデベロップメント・マネージャー

高橋 高弘

概要

車載ソフトウェア増加に伴い開発者はISO 26262に体系化された最高品質の実装を要求されるが、競争に従事しているメーカーは、開発とテスト・プロセスを最適化しなければならない。継続的インテグレーションを実現する自動試験プロセスがどの様にテストの加速、工数削減、品質保証のために有益か紹介する。

プロフィール

組込みソフトウェア開発に独立ソフトハウスのエンジニアとして長年従事した後、外資系ツールベンダーにて営業技術の立場から多くのユーザーと開発の効率化、信頼性向上といった課題に取り組む。2015年より現在のVector Software社に移籍し、組込み開発のテスト効率化・高信頼性の課題に取り組んでいる。

11:20-12:30
(70分)
会場転換
A会場 エンジニアリング B会場 フロンティア
12:30-13:00
(30分)
A4-1 MBSE A会場

Model-Basedシステムズエンジニアリングってそういう話だったの!?

石橋 金徳 氏

慶應義塾大学

大学院システムデザイン・マネジメント研究科

特任助教

石橋 金徳

概要

Model-Basedシステムズエンジニアリング(MBSE)は日本国内においても近年急速に注目を集めつつある。しかしその開発への導入はスムーズにはいかず、資源を投じたのちに頓挫している企業も少なくないのが現実である。国内の複数の企業とともにMBSEをアプローチとした大規模複雑システム開発の共同研究や社内教育支援から見えてきたMBSEの誤解や勘違い、取り組みの要を紹介する。

プロフィール

株式会社本田技術研究所にて量産二輪自動車エンジン開発、電気駆動パーソナルモビリティの研究開発に従事。その後東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻 中須賀研究室において超小型衛星システム開発のプロジェクトマネージャー兼システムズエンジニアを務める。システムズエンジニアリングを応用したデザインコンサルティング会社イノベーティブ・デザインLLCを2012年に設立、現在役員を兼務。

B4-1 OTA B会場

日立の高信頼・セキュアOTAソフト更新ソリューション

概要

クルマのライフサイクルにわたる品質・機能向上を実現するため、無線を利用したOTA(Over-the-Air)ソフト更新技術が注目されている。本技術をECU制御ソフトに適用するには、高い信頼性やセキュリティの確保が必須である。OTAセンタから車載ゲートウェイECUまで、高信頼な情報システムや自動車制御システムの開発実績が豊富な日立ならではのワンストップOTAソリューションを紹介する。

加藤 淳 氏

株式会社 日立製作所

産業・流通ビジネスユニット エンタープライズソリューション事業部 M&M本部 スマートモビリティ開発部

主任技師

加藤 淳

プロフィール

(株)日立製作所に入社。主に自動車メーカー向けのシステムエンジニアリングを担当。2001年から自動車メーカーのコネクティッドカーセンターを開発。2014年からOTAサービス企画/開発に従事。

櫻井 康平 氏

日立オートモティブシステムズ株式会社

技術開発本部 先行開発室 スマートADAS技術開発部

主管技師

櫻井 康平

プロフィール

(株)日立製作所日立研究所入社。自動車制御用センサ、電子制御ユニット、車載通信ネットワークシステムの研究開発に従事。日立ヨーロッパを経て、現在日立オートモティブシステムズ(株)にて、自動運転をはじめとする次世代車両制御システムを実現する電子アーキテクチャ技術の先行開発を推進。博士(情報科学)。

13:05-13:35
(30分)
A4-2 MBSE A会場

自動運転時代のシームレスなMBSE/MBD開発

兼平 靖夫 氏

ダッソー・システムズ株式会社

CATIA システムズ・センター・オブ・エクセレンス

シニア・テクニカル・マネージャ

兼平 靖夫

概要

今日のADAS/自動運転では考慮すべき対象が爆発的に増大し、従来の開発手法では限界に達しつつある。複雑なシステムに適応する手法としてシステムズ・エンジニアリングがある、このセッションではダッソーシステムズのMBSE/MBDソリューションを使い、いかにシームレスに複雑な開発が行えるかを紹介する。

プロフィール

日米の半導体企業で車載含むLSI/MCUの開発マネージャ
航空機、車載組み込みソフトウェア向け開発ツールベンダー仏Geensoft社日本法人代表取締役社長
2001年Geensoft社仏ダッソー・システムに統合、現在に至る
工学学士、経営学修士MBA
SGS-TÜV自動車機能安全プロフェッショナル

B4-2 OTA B会場

自動運転車の自律・分散・協調を支えるソフトウェアプラットフォーム

池田 将臣 氏

イーソル株式会社

エンベデッドプロダクツ事業部 営業部 営業技術課

池田 将臣

概要

自動運転車を代表とする次世代の車載システムは、車内外のシステムが相互に連携する自律分散協調型システムである。本講演では、こうしたシステムのヘテロジニアスなハードウェア構成に対し、スケーラブルに共通して適用できるソフトウェアプラットフォームの重要性と、その中心となるOS技術およびマルチメニーコア開発向け並列化ツールを解説する。

プロフィール

ITRON/Windows CE/LinuxのOSポーティングやドライバ開発等、組込みシステムの開発業務に13年間従事。その後、IoT/M2Mシステムの営業経験を経て,2016年にイーソル入社。現在、技術者時代に培った組込み開発の知識をベースにリアルタイムOSの販売を支援するFAEとして業務に従事。

13:35-13:50
(15分)
休憩
13:50-14:20
(30分)
A5-1 セーフティ&セキュリティ A会場

自動運転、機能安全、サイバーセキュリティーを取り巻く最新動向

川名 茂之 氏

一般社団法人 日本自動車工業会

電子安全性分科会

分科会長

川名 茂之

概要

自動車用機能安全国際標準は2011年11月に初版が発行された。また2018年3月に向けて、第2版としての改定が始まった。この初版の運用課題や各国の法規化の動き、改定に向けた最新の内容、自動運転との関係など、自工会のロードマップを含めて最新の業界動向とその方向性について紹介する。

プロフィール

自工会電子安全性分科会長として、車載電気電子システムの安全設計基盤技術の業界活動に従事。同時に自技会機能安全分科会幹事、ISO/TC22/SC32/WG8の国際標準のエキスパート、名古屋大学非常勤講師。トヨタ自動車(株)。

B5-1 センシング B会場

自動運転車から、自動運転道路へ

Mandali Khalesi 氏

HEREジャパン株式会社

オートモーティブ事業部

アジア太平洋地域統括本部長

Mandali Khalesi

概要

自動車産業は従来の「所有」を前提にしたビジネスモデルから、カーシェアリング・車両情報の共有、そして自動運転へと大きく変化しています。既存インフラと協調しながら新しいビジネスモデルを支える「オープンな位置情報プラットフォーム」の役割を提案します。

プロフィール

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン大学院にて宇宙物理学修士号を取得。日本で地方自治体やソフトウェア企業勤務を経て、2005年に東京で日本初の高級ブランド向けモバイル位置情報連動型広告ビジネスを起業。Red Herring誌が選ぶ「アジアのトップテクノロジー企業家」に選ばれる等、数多くの受賞歴を持つ。2008年にはヨーロッパに渡り、TomTomやNokia(現HERE)といった最先端IT企業と位置情報連動型ソフトウェアに携わった後、2014年にHEREのアジア・パシフィック市場向けオートモーティブ製品事業統括に就任し再び来日、現在に至る。ITSジャパン自動運転研究会、自動運転支援センターWGリーダーも務める。

14:25-14:55
(30分)
A5-2 セーフティ&セキュリティ A会場

機能安全対応ツール導入の理由は、ソフトウェア開発とツール認定プロセスにあった

松田 直樹 氏

IARシステムズ株式会社

営業部

松田 直樹

概要

近年、車載および産業分野で急速に要求の高まっている機能安全(Functional Safety)対応実現のためには、C/C++コンパイラの選定も重要な要素となっている。本セッションでは、ソフトウェア開発およびツール認定プロセスにおける課題とその解決策を、統合開発環境メーカの視点から提案する。

プロフィール

国内エレクトロニクス系企業を経て、IARシステムズへ入社。グローバル企業におけるソフトウェアツールのセールスおよびマーケティングのエキスパートとして経験を積み、現在は国内の車載メーカの営業を主軸に、様々な顧客の開発案件をサポートするツールの提案に従事している。

B5-2 センシング B会場

最新のツールを用いた早期の要求仕様検証方法のご紹介

牧田 宏史 氏

株式会社エーアイコーポレーション

組込みテスト事業部 SPQAグループ

技術担当

牧田 宏史

概要

今まで要求仕様の検証は実装が終わるまではできず、不具合が発生すると、大きな手戻り工数が発生していた。
本講演では実装無しで動的に要求を確認、検証できる「STIMULUS」を紹介する。

プロフィール

通信機器制御ソフトウェア開発、携帯電話端末ソフトウェア開発などを経て、2010年より現職
開発現場での経験を元に、ソフトウェア開発ツールの技術サポートに従事

14:55-15:10
(15分)
休憩
15:10-15:40
(30分)
A6 検証、アシュアランスケース、高信頼度設計技術 A会場

形式手法の産業応用に関する経験と知見

青木 利晃 氏

北陸先端科学技術大学院大学

情報科学系

教授

青木 利晃

概要

形式手法は,適切に使えば高い効果を発揮する技術である一方,産業界で実践するためには様々な工夫が必要であることが多々ある.そこで,我々は,形式手法が産業界で使えるものとなるよう,普及活動や共同研究を行っている.本講演では,これらの活動を紹介し,得られた経験や知見について述べる.

プロフィール

1999年4月より北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 助手。現在、同大学情報科学系 教授。博士(情報科学)。ソフトウェアの原理、および、ソフトウェア開発に科学的な手法を取り入れることに興味があり、開発現場における形式手法の実践に関する共同研究、形式手法の普及活動や教育活動を行っている。

B6 ディープラーニング B会場

自動運転に向けたディープラーニングによる画像認識

山下 隆義 氏

中部大学

工学部 情報工学科

講師

山下 隆義

概要

ディープラーニング、特に畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、一般物体認識で人の認識精度に迫っている。CNNにより、従来の画像認識のフレームワークが大きく変化し、さらに画像認識以外への応用も進んでいる。
本講演では、CNNの仕組みと画像認識の応用事例、我々の研究グループでの取り組みについて紹介する。

プロフィール

2002年 奈良先端科学技術大学院大学博士前期課程修了
2002年 オムロン株式会社入社
2011年 中部大学大学院博士後期課程修了(社会人ドクター)
2014年 中部大学講師
人の理解に向けた動画像処理、パターン認識・機械学習、ディープラーニングの研究に従事。
画像センシングシンポジウム高木賞(2009年)、電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ論文賞(2013年)、画像センシングシンポジウム最優秀学術賞(2016年)。

15:40-16:00
(20分)
休憩
16:00-16:50
(50分)
K-4 基調講演4 A会場

IoTの新たな潮流

エッジコンピューティングとオートモーティブへの展開

川村 龍太郎 氏

NTT

未来ねっと研究所

所長

川村 龍太郎

概要

ホームネットワークやユビキタスコンピューティングなどから始まったIoTは、ネットワークとその上に偏在するコンピューティング資源の充実と繋がるモノの多様化から、その価値が大きく成長する局面を迎えている。本講演ではその新たな潮流と、キーとなる技術であるエッジコンピューティングおよびそのオートモーティブにおける活用の未来について述べる。

プロフィール

1989年NTT入社。以来、通信網制御技術、ミドルウエア技術、IoT技術等の研究開発・国際標準化に従事。
98-99米コロンビア大客員研究員。2015年7月より現職。

B会場
A会場の中継会場となります。