肥大化・複雑化し
“人依存”に陥った業務プロセス、
その変革から始まるDXジャーニー
「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、業務、組織文化、働き方、顧客・取引先との関係など、企業経営を形成するさまざまな要素をデジタルの時代に適用させる形で形質転換を図ること」──あらゆる企業がDXを本来の意味で捉える必要があるでしょう。その取り組みはDXジャーニーと呼ぶ長期/継続的な活動となります。
DXジャーニーを進めるうえで避けられないのが、事業経営の鏡像たる「ビジネスプロセスの見直しと進化」です。経年で肥大化・複雑化し、部門や業務ごとの“人依存”にも陥ったビジネスプロセスは事業経営の実態把握を困難にし、サプライチェーンの停滞や不正処理リスクの増大を生みます。そうした課題の解決にあたって欧米先進企業が選んだのが、「プロセスハイジーン=ビジネスプロセスへのたゆまぬ改善活動」の考え方と、 それを定着させるための「プロセスマイニング=ビジネスプロセスをマイニング技術で可視化・精査して実態を浮き彫りにするアプローチ」です。
5回目を数えるプロセスマイニング コンファレンス 2023 LIVE。今回は、基本となる「プロセスの可視化・分析」、RPAやBPM、ローコード開発などとの連携が成す「プロセスの実行・自動化」に加えて、ツールの成熟・進化や内製開発の潮流の中で生まれた業務現場主導/スモールスタート型の「プロセスマイニングの民主化」といった最新のトピックも網羅しながら、肥大化・複雑化・人依存から脱却し、DXジャーニーに向かうための業務プロセス刷新のすべを明らかにします。
株式会社インプレス IT Leaders 編集部/編集長
河原 潤
本コンファレンスに事前登録の上、当日のライブウェビナーをご視聴いただいた方の中から、抽選で100名様に【Amazonギフトカード1,000円分】を進呈いたします。
キャンペーン主催:株式会社インプレス AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です
開催概要
イベント名
プロセスマイニング コンファレンス 2023 LIVE
今こそ“人依存”の業務プロセスから脱却せよ!
日時
2023年6月30日(金) 13:00~18:10
開催形式
ライブ配信ウェビナー
※Zoomウェビナーによる配信を行います。
主催
後援
参加対象
- ユーザー企業:経営層・IT部門(開発&運用)・事業部門、中堅~大企業向け
- SIer、コンサルティングファーム、監査法人
※応募多数で定員を超える場合、抽選によるご案内となります。
誠に勝手ながら、上記参加対象以外のお客様、当社およびスポンサー各社との競合関係にあるお客様、会社名のない個人でお申し込みのお客様におかれては、業種・職種などを含めた当社の判断により、参加ご希望に沿えない場合がございます。あらかじめご了承ください。
定員
300名
受講料
無料(事前登録制)
お問い合わせ先
プロセスマイニング コンファレンス 運営事務局
E-mail:pmc-itl@event-entry.net
受付時間:10:00~18:00(土・日・祝日を除く)
タイムテーブル
※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
K-1
基調講演
プロセスマイニングの本質となすべきアクション─現場課題から立ち上がる不断のプロセスハイジーン

一般社団法人プロセスマイニング協会 代表理事
上智大学 特任教授
百瀬 公朗

KDDI株式会社
技術統括本部 次世代自動化開発本部
オペレーション基盤開発部 副部長
近藤 裕司
講演概要
欧州、そして近年は国内でもプロセスマイニングの革新性と有用性に着目した先進企業が続々と導入し、成果を挙げています。その取り組みの本質は、プロセスハイジーン(Process Hygiene:プロセス衛生)と呼ぶユーザー自身の不断の活動にあります。プロセスの精緻な可視化から適合性/逸脱の検出、プロセスの再構築に至る継続的なサイクルが事業経営にまつわるさまざまな問題解決につながるのです。
今回の基調講演は、一般社団法人プロセスマイニング協会(APMJ)を通じて、国内企業への啓蒙・教育。導入支援にあたる、同協会代表理事の百瀬公朗氏と、KDDI株式会社 技術統括本部で国内最初期の導入プロジェクトを牽引した近藤裕司氏が登壇。専門家とユーザーそれぞれの視座と経験から、プロセスマイニングの本質・基本に加えて、RPAやBPM等との連携が成すプロセスの実行・自動化、そして、ツールの成熟・進化や内製開発の機運から生まれた業務現場主導/スモールスタート型の“プロセスマイニングの民主化”といった最新潮流を網羅して、この分野の最前線をお伝えします。
S-1
セッション1
継続的なビジネスを実現するプロセス・マイニング 〜「知の継承」への活用

日本アイ・ビー・エム株式会社
テクノロジー事業本部 データ・AI・オートメーション事業部
オートメーション・テクニカル・セールス
齋藤 英夫
講演概要
生産人口減少の進む日本で、業務ナレッジの蓄積は大きな課題です。過去のプロセスを可視化し、蓄積することで、組織内の知識を共有し、改善に繋げていく必要があります。また、新たな従業員にも効率的に業務を伝えることができます。プロセス・マイニングを「分析」だけに留まらせずに、継続的なビジネスに繋げるシナリオ、IBM Process Miningを活用した「知の継承」ユース・ケースをご紹介いたします。さらに、IBM Process Miningの最新動向についてもご紹介させていただきます。
S-2
セッション2
プロセスマイニングから始めるビジネス価値を向上させるオートメーションの実現

UiPath株式会社
プロダクトマーケティング部
部長
夏目 健
講演概要
業務の改善を推進していくためのアプローチとして、ユーザーが自身の業務範囲における主観的な理解だけからプロセスを起こすのではなく、実際の業務プロセス自体をデータで解析し、業務プロセス全体でどのような特徴や動きがあり、何を変えていくべきかを客観的な視点から判断することが重要となっています。
UiPath Business Automation Platformでは、業務の客観的な分析を行うProcess Miningをはじめ、高度なオートメーションの実現や安定した運用プロセスまでを実現するソリューションを提供し、企業全体におけるビジネス価値の最大化を推進します。
S-3
セッション3
レントゲンからMRIへ。業務プロセス改善をより正確/包括的に実践する「オブジェクトセントリック・プロセスマイニング」のご紹介

Celonis株式会社
バリューエンジニアリング本部
部長
寺田 有汰
講演概要
プロセスマイニングのグローバルリーダーとして2022年に発表をした、次世代のプロセスマイニング技術である「オブジェクトセントリック・プロセスマイニング」についての詳細、および、Celonisバリューフレームワークにより実現可能な価値創出の実例を、欧米の先進的な導入例とともに紹介したします。
企業の業務改善には、一部の業務プロセスだけを理解するのではなく、業務全体を包括的に理解し、ボトルネックの特定と継続的な改善を行っていく必要があります。
オブジェクトセントリックデータモデルを活用し、コア業務に関する共通のデータモデルを構築することで、複数のプロセスの関連性を維持しながらを包括的かつ正確に可視化し、今までにないインサイトを提供することが可能になります。
本講演では、「オブジェクトセントリック・プロセスマイニング」の説明を、デモと事例を交えて講演致します。
S-4
セッション4
業務プロセス改善を成功に導く決め手
~プロセスマイニング最新活用事例~
MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社
執行役員 DX事業本部長
内田 琢也
講演概要
ビジネスプロセスの改善には、そのプロセスを正確に理解し、問題点を把握することが重要です。業務改善に「プロセスマイニング」を活用する意義は、業務プロセスの問題点を可視化し、その改善に繋げることができる点にあります。しかしながら単に「プロセスマイニング」を導入するだけでは真の効果は得られません。そこで本セッションでは「プロセスマイニング」を活用し、業務プロセス改善を成功に導くアプローチをご紹介します。
K-2
ユーザー事例講演
プロセスマイニングの活用─オペレーショナルエクセレンスの実現に向けたリコーのプロセスDX

株式会社リコー
プロフェッショナルサービス部
ワークフロー革新センター 所長
兼 デジタル戦略部
ワークフロー革新センター 所長
浅香 孝司
講演概要
デジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供するリコー。企業理念に掲げた「“はたらく”に歓びを」の実現に向け、デジタルサービスの会社への変革を進めています。DXに向かう5つのイネーブラーの1つに「業務プロセス改革」を掲げ、プロセスの可視化、最適化とRPA等によるデジタル化の全社展開を推し進めてきました。同社が今、活用を進めているのが、既存プロセスに潜む見えない課題の抽出と改善に繋げるプロセスマイニングです。2022年に知財管理システムから始まった導入は、一貫した現場視点から適用対象を拡大。この先のあるべき姿として、組織や業務でサイロ化していた各システムをプロセス視点で連携し全体最適化するハイパーオートメーションを指向しています。取り組みの詳細と成果を、リコーの業務プロセス改革(プロセスDX)を牽引するリーダーである浅香孝司氏が解説します。
K-3
ユーザー事例講演
交通インフラの進化に向けて、日本信号が描くプロセス変革ジャーニー

日本信号株式会社
グループIT戦略部
統括部長
飯塚 由利

日本信号株式会社
グループIT戦略部
課長
長内 進

日本信号株式会社
グループIT戦略部
森 雅文
講演概要
社会の交通インフラを支える製品を製造・販売する日本信号。創業100周年に向けた長期経営計画「Evolution 100」の下、「デジタルの力を駆使したソリューションの開発・社会実装」と「持続可能で安心・安全な交通インフラの創出」を掲げてデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。グループ全社のIT戦略を担うグループIT戦略部は、基幹システムの刷新を検討する中で、「業務改革の初手は業務プロセスの可視化」と捉え、プロセスマイニングの導入に踏み切りました。本講演では、同社のプロセス変革プロジェクトの軌跡と今後のビジョンについてご紹介します。
S-5
セッション5
少数精鋭で業績をあげる組織が考える基幹システム構築
~進め方のポイント、目指すシステム像をすべて公開~
ハートコア株式会社
DX本部 営業部
部長
川田 哲也

一村産業 株式会社
システム部 部長代理
辻村 昌之
講演概要
創業129年の老舗の専門商社「一村産業株式会社」。大企業でありながら、従業員数は130名ほどの中小企業規模で運営を行っています。当社は、ここ10年間で事業利益を約10倍に拡大させ、新聞等で掲載されるほどに。当社のコンセプトは、少数精鋭でフレキシブルに生き抜くこと。いかに付帯業務をなくし付加価値業務にシフトするか、時代の変化に柔軟に対応するかです。そのコンセプトを更に進めるためIMA System Vision 2025を掲げ、基幹システムの刷新に取り組んでいます。
その進め方や抑えるべきポイント(マイニングの活用事例等)、目指すシステム像を分かりやすくお話しします。
S-6
セッション6
ゴールから考えるプロセスエクセレンス
~日本信号、伊藤忠商事のDX推進の取り組みと海外の先進事例から考えるプロセス最適化~
ソフトウェア・エー・ジー株式会社
日本法人代表
小原 洋

ソフトウェア・エー・ジー株式会社
ARIS担当 シニアソリューションアーキテクト
龍澤 昭悟
講演概要
Software AGは30年以上、企業のプロセスエクセレンスの支援を行っています。当社が日本企業のプロセスモデリング~プロセスマイニングのBPMフルサイクルを支援する中で、今回は、日本信号、伊藤忠商事などの国内最新事例、海外顧客のBPMフルサイクルでプロセスマイニングの成果を最大化させている先進事例をご紹介します。基幹システムから直接連携でプロセスマイニング、システムログが無い業務を含めた真のプロセス改善、企業内外にまたがる複雑なビジネスプロセスの可視化~分析など、プロセスマイニングの成果を最大化させるコツをご紹介します。
K-4
クロージングQ&Aセッション
ユーザーの疑問点・不明点にすべて答えます!
Ask the Experts:プロセスマイニングの導入・実践・活用に必要なこと
講演概要
プロセスマイニングは、ツールを導入すれば何らかの効果が出るようなITソリューションではなく、継続的なビジネスプロセス刷新プロジェクトとして取り組む必要があります。「では、社内のだれが主導すべきか?」「マイニング対象にできるシステムの種類は?」「担当者にはどんな知識・スキルが必要か?」「活動の定着化を図る上でのコツは?」……クロージングQ&Aセッションでは、聴講者の皆様から寄せられた種々の疑問に対し、本日講演したエキスパートとユーザーが、それぞれの立場・知見から回答し、重要なトピックについてはディスカッションを行います。Zoomの「Q&A」機能から遠慮なく質問してください!
パネリスト

一般社団法人プロセスマイニング協会 代表理事
上智大学 特任教授
百瀬 公朗

KDDI株式会社
技術統括本部 次世代自動化開発本部
オペレーション基盤開発部 副部長
近藤 裕司

リコー株式会社
プロフェッショナルサービス部
ワークフロー革新センター 所長
兼 デジタル戦略部
ワークフロー革新センター 所長
浅香 孝司

MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社
執行役員 DX事業本部長
内田 琢也

Celonis株式会社
バリューエンジニアリング本部
部長
寺田 有汰

ソフトウェア・エー・ジー株式会社
ARIS担当 シニアソリューションアーキテクト
龍澤 昭悟

日本アイ・ビー・エム株式会社
テクノロジー事業本部 データ・AI・オートメーション事業部
オートメーション・テクニカル・セールス
齋藤 英夫

一村産業 株式会社
システム部 部長代理
辻村 昌之

UiPath株式会社
プロダクトマーケティング部
部長
夏目 健
モデレーター

株式会社インプレス
編集主幹
田口 潤