ニューノーマル時代のデジタルワークプレイス、
その確立と定着でIT部門がなすべきことは?

 新型コロナウイルス感染症の発生と拡大、4度の緊急事態宣言、新規株の猛威……2020年代は未曾有のパンデミックで幕を開け、今もなお人類にとっての最大課題であり続けています。

 コロナ禍が企業の活動に与えた多大な影響の中には、半ば不可避に取り組まれた業務デジタル化の大きな進展もあります。2020年前半に緊急導入されたテレワーク/リモートワークは感染拡大に伴い恒常的な施策となっていきました。その後はワクチン接種率の向上など情勢変化に伴い、コロナ禍以前のオフィス、店舗、工場など現場での業務再開への動きが始まっています。

 リモートワークが生んだデジタル化のベネフィットは、各社に「もう旧態には戻れない」という実感をもたらしました。一方で、リモートワークを活用するにつれ、改めて現地・対面でのオフィス/フィジカルワークの重要性を再認識した企業も多いことでしょう。この先、ニューノーマルとして求められるのは、「デジタルワークプレイス」の確立・定着化、そしてデジタルとフィジカルのそれぞれの長所を選び取る「ハイブリッドワーク」へのシフトにほかなりません。

  • デジタルワークプレイスの確立─従業員が場所や時間などの制約を受けずに、いつでも、どこでも、だれとでも快適に業務を遂行できる環境
  • ハイブリッドワークへのシフト─社内外のさまざまな業務において、デジタルワークとオフィスワークを、その業務の環境や内容に応じて柔軟に選び取れる環境

 このテーマへの取り組みは、個人や組織の業務生産性向上のみならず、従業員や顧客とのエンゲージメントも深めながらデジタルトランスフォーメーションを推進できる全社的な組織変革につながるものです。デジタルワークプレイスを確立し、この先の業務環境のニューノーマルを見据えたハイブリッドワークへシフトする──そのための方法論と技術・製品はこの2年で急速な進化・充実を遂げています。

 本ウェビナー「IT Leaders Tech Strategy LIVE─2022年以降のデジタルワークプレイス」では、この分野のエキスパートと先進ユーザーのセッションを通じて、自社での戦略策定や技術・製品の見極め、実現に向けたアクションを詳らかにいたします。

株式会社インプレス IT Leaders編集部/編集長 河原 潤

開催概要

イベント名

2022年以降の「デジタルワークプレイス」その必要条件
─ DXを加速させる“働き方転換”に向けた戦略とアクション ─

IT Leaders Tech Strategy LIVE

日時

2021年12月1日(水) 13:00~18:00

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開催形式

ライブ配信ウェビナー

※Zoomウェビナーによる配信を行います

主催

株式会社インプレス IT Leaders
株式会社インプレス

参加対象

  1. ユーザー企業のIT部門(CIO、IT部門長/マネジャー、ITインフラ/アプリ/セキュリティ/ネットワーク等担当者)
  2. ユーザー企業の経営層、経営企画室、 DX推進部門、総務・人事部門、各事業部門
  3. ユーザー企業の企画・導入・運用を支援するSIer、コンサルティングファーム

※応募多数で定員を超える場合、抽選によるご案内となります。
誠に勝手ながら、上記参加対象以外のお客様、当社およびスポンサー各社との競合関係にあるお客様、会社名のない個人でお申し込みのお客様におかれては、業種・職種などを含めた当社の判断により、参加ご希望に沿えない場合がございます。予めご了承ください。

定員

100名

受講料

無料

お問い合わせ先

IT Leaders Tech Strategy LIVE 運営事務局
E-mail:itl-tech@event-entry.net
受付時間:10:00~18:00(土・日・祝日を除く)

タイムテーブル

※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。

13:0013:40(40分)

K-1

基調講演

この先の成長を見据えたデジタルワークプレイスの確立と定着、
リーダーがなすべきアクション

渋谷 寛

IDC Japan株式会社

PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリスト

渋谷 寛

講演概要

2年以上に及ぶコロナ禍が企業の働き方と働く場所に大きな変化をもたらしています。リモートワークやWeb会議システム、コミュニケーション/コラボレーションツールなどのデジタルワークプレイス/デジタルワークスペース技術・製品はコロナ禍での事業継続で大きな効果を実証しましたが、ネクストノーマル=この先の業務環境においていっそう重要な役割を果たすことになります。本講演では、この分野のグローバルトレンドや先進企業の実践についてのIDCの知見を示しながら、DXを推進する企業の経営層やCIO/ITリーダー、事業部門リーダーがなすべきアクションを解説します。

講師プロフィール
講師プロフィール

K-1 基調講演「この先の成長を見据えたデジタルワークプレイスの確立と定着、リーダーがなすべきアクション」

渋谷 寛
渋谷 寛

IDC Japan株式会社
PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリスト

国内シンクライアント市場、クライアント仮想化ソフトウェア市場、クライアント仮想化ソリューション市場、DaaS市場、モバイル仮想化ソリューション市場の調査分析を担当。IDC Virtual Client Computing Vision(イベント)イニシアティブリード、 ROI分析、ホワイトペーパー執筆、ユーザー事例分析、DecisionScape(フレームワーク分析)なども実施。新聞、雑誌への掲載、講演などの実績多数。

13:5014:20(30分)

S-1

セッション1

テレワーク2022 快適と安全を両立する“可視化”のすゝめ
~ 情シスが次の一手で意識したい3つのヒント~

束原 佑弥 氏

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)

サービスプロダクト推進本部 営業推進部

DWPソリューション課

束原 佑弥

講演概要

テレワーク促進に伴いWeb会議の利用が急増した結果、企業ネットワークがひっ迫。2021年は、ネットワークの負荷対策に追われた担当者様も多いのでは?快適なテレワークが実現されつつある今、次に情シスの頭を悩ませるのがセキュリティです。本セッションでは、めまぐるしく変化する環境に対し適切なセキュリティを維持するために必要な“可視化”について、情シスが今から意識しておきたいポイントをご紹介します。

14:3015:00(30分)

S-2

セッション2

Digital HQとしてのSlack:会社を動かすデジタル中枢

伊藤 哲志 氏

株式会社セールスフォース・ドットコム

Slack マーケティング本部

プロダクトマーケティング シニアマネージャー

伊藤 哲志

講演概要

私達の働く場所は日々変化しています。Slackが支援するコンソーシアムの調査によると76%の従業員が働く場所の柔軟性を求めています。オフィスと自宅のハイブリッドな働き方を希望しているということです。社員が分散されていても、同じ場所で働いているかのように支えるのがデジタルファーストな職場です。このセッションでは、Slackがどのように皆さまの「Digital HQ」になるのかをご紹介します。

15:1015:50(40分)

K-2

ユーザー講演

テレワークからデジタルワークへ──鴻池運輸が挑んだワークスタイル転換

小河原 茂

鴻池運輸株式会社

ICT推進本部 執行役員本部長 兼 コウノイケITソリューションズ株式会社 代表取締役

小河原 茂

講演概要

創業1880年・設立1945年、物流と工場内作業の請負を中心に広範な事業を展開するグローバル企業の鴻池運輸。2018年に全社テレワーク体制に着手するなど、早期よりワークスタイル変革に取り組んできた同社は、2020年初頭からのコロナ禍を受けて、取り組みのスコープを全社のデジタルトランスフォーメーションに資する「デジタルワーク」へとシフトアップ。在宅勤務とオフィス勤務の両方をバランスさせた本質的で無駄のない新たな業務環境を整備しています。本講演には、同社のIT戦略・施策を統括する執行役員 ICT推進本部本部長の小河原茂氏が登壇し、DX推進の源としてのワークプレイスの戦略と実践を紹介します。

講師プロフィール
講師プロフィール

K-2 基調講演「テレワークからデジタルワークへ──鴻池運輸が挑んだワークスタイル転換」

小河原 茂
小河原 茂

鴻池運輸株式会社
ICT推進本部 執行役員本部長 兼 コウノイケITソリューションズ株式会社 代表取締役

2000年、アスクル株式会社に入社し、中堅大企業向け間接購買EC事業(ソロエルアリーナ)を立ち上げ事業責任者として事業成長をリード、その後IT部門の責任者としてERP導入や事業構造改革などを遂行した後、2018年4月から鴻池運輸株式会社のIT部門責任者としてIT中期3カ年プランを立案。同年7月にはシステム内製化と先端技術促進のためにコウノイケITソリューションズ株式会社を設立、代表取締役を兼務しながら、KONOIKEグループ全体のDX改革を実践しながら現在に至る。

16:0016:30(30分)

S-3

セッション3

セキュリティと多様な働き方の両立 – Anywhere Workspace

本田 豊

ヴイエムウェア株式会社

マーケティング本部

チーフストラテジスト

本田 豊

講演概要

自宅やオフィスをはじめあらゆる場所で働く従業員のために、セキュアで生産性の高いワークスペースを提供することは必要不可欠です。一方で、境界型のセキュリティ対策や管理などその実現には様々な課題も存在します。
本セッションでは、クラウドネイティブなエンドポイント管理と保護、および SASE を備えた統合ソリューションである VMware Anywhere Workspace について解説します。

16:4017:10(30分)

S-4

セッション4

社内情報共有をDX!
今推進するべきニューノーマル時代の働き方とは

奥田 彩音

株式会社ネオジャパン

マーケティング統括部

奥田 彩音

講演概要

未曾有のパンデミックによりテレワークやDXが推進され働き方は大きく変化いたしました。そんな転換期を迎えた現在、皆さんの会社では満足なDX、コミュニケーション基盤の改善は行われましたか? 個別ツールの利用により中途半端になっていたり、上手く波に乗れずツールが定着しなかった企業様もいらっしゃるかもしれません。本セッションでは事例とともに、効果的かつ定着するDXの手法をご紹介いたします。

17:2018:00(40分)

K-3

特別講演

ニューノーマル時代のワークプレイスのあるべき姿とは?

稲水 伸行

東京大学大学院経済学研究科

准教授

稲水 伸行

講演概要

COVID-19の感染対策でテレワークが普及し、多くの企業がコロナ禍での業務環境を整え、デジタルワークプレイスの効果を実感することとなりました。今後は、場所を問わないコミュニケーション/コラボレーションやワークフローを可能にしたデジタルワークプレイスをメインに置きながら、アフターコロナで目されるハイブリッドワークプレイスにシフトしていく必要があります。本講演には、東京大学大学院経済学研究科 准教授の稲水伸行氏が登壇し、業務の内容や状況に応じてオフィスの場所を使い分ける「ABW(Activity Based Working)」や、オフィスワーク/リモートワークを選びとる「ハイブリッドワーク」の効果について、オフィスでの働き方と生産性・創造性の関係を探る「オフィス学プロジェクト」等の研究成果を紹介します。それをもとに、デジタルワークプレイスを取り入れたニューノーマル時代の業務環境のありかたについて解説・提言します。

講師プロフィール
講師プロフィール

K-3 特別講演「ニューノーマル時代のワークプレイスのあるべき姿とは?」

稲水 伸行
稲水 伸行

東京大学大学院経済学研究科
准教授

東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。東京大学ものづくり経営研究センター特任研究員、同特任助教、筑波大学ビジネスサイエンス系准教授を経て、2016年より現職。日本企業の職場組織の動態について定量/定性の両面から調査・分析を行い、コンピュータシミュレーションを用いたモデル化にも取り組む。「オフィス学プロジェクト」を主宰。著書に、『流動化する組織の意思決定 エージェント・ベース・アプローチ』(東京大学出版会)など。