開催概要
13:00~
13:50
G-1 基調講演

日産自動車のIS/IT新中期戦略「VITESSE」の取組み

~8ブレークスルーによるビジネスプロセス改革への挑戦~

日産自動車株式会社
グローバル情報システム本部 IS企画統括部
部長
能丸 実 氏

日産自動車のIS/ITは、2005に中期戦略「BEST]を策定し、昨年、全ての目標を達成しました。
本年より、その成果を基盤とし、日産新中期経営計画「POWER88」と完全に連動した、新IS/IT戦略「VITESSE」を始動しました。
「VITESSE」は、”Value Innovation” ”Technology Simplification” ”Service Excellence” の3つの柱、そして、8つのブレークスルーを施策としており、ビジネスプロセス改革と価値創造に挑戦しています。
「BEST]のBPMをはじめとした数々の取組みと得られた成果、及び「VITESSE」での新しい取組みを、具体例を交えながら、ご紹介いたします。

講師プロフィール 日産自動車において、IS/ITグローバルガバナンスをドライブし、戦略企画、統制、リソース/ベンダー/タレント管理等を担当。
13:50~
14:30
HITACHI Inspire the Next
S-1

クラウド時代だからこそ考えたい

全体最適なシステム構築のためのSOA適用

株式会社 日立製作所
情報・通信システム社
ソフトウェア事業部 第2AP基盤ソフト設計部
担当部長
吉村 誠 氏

社会情勢や経済環境が大きく変化する今日、新規事業立ち上げに素早く対応できるITシステムの構築が求められています。
環境変化にすばやく柔軟に対応できることはもちろん、高品質なシステムへの期待が膨らむ一方で、システム構築・保守にかかる費用の削減・見直しなどの要求がより厳しくなっており、IT部門ではこれらの要求にこたえるべく、コストメリットを出すかたちでのシステム最適化を検討する必要があります。
一方、最適化の実現に貢献するクラウドやSOAなどの技術・考え方については期待と不安がありまだまだ浸透していないのが現状です。
システム最適化を実現するために、まずは現在のシステム状況を把握することが重要となります。
そのためにも、業務視点でのビジネスプロセスと、それに紐づくITシステムの稼働状況を一元化して、「見える化」することが有効な取り組みの第1歩となります。
本セッションでは、クラウドやSOAを駆使した適用事例も踏まえながら、求められる企業システムへと変革させていくための考え方と、日立が描くビジネスプロセスから考えるシステム最適化の取り組みについてご紹介いたします。

14:30~
14:40
休憩(10分)
14:40~
15:30
G-2 事例講演

NECの経営システム改革におけるBPMの実際

日本電気株式会社
経営システム本部 業務プロセス改革グループ
主任
川嶋 葵 氏

NECでは、急速に変化するビジネス環境の中で、グローバル市場での競争力を維持・強化するために、シンプル・グローバル・リアルタイム・全体最適のキーワードのもと、「事業構造改革」、「業務プロセス改革」、「ITシステム改革」の三位一体で経営システム改革を推進してきました。
業務プロセス改革では、基幹業務の経理・販売・購買領域それぞれにグローバルプロセスオーナーを設置し、グループ共通のシンプルなグローバル標準業務プロセスへと統一しました。標準業務プロセスは、4つの事業セグメント(SI・装置・量販・デバイス)ごとに検証され、世界5極体制(中華圏、APAC、EMEA、北米、南米)へと展開しています。
本セッションでは、NECグループ全社(従業員数:約12万人、連結子会社数:283社)を挙げての業務プロセスとシステム標準化の取組みをご紹介すると共に、どのようにBPMの仕組みを確立し、グローバル展開や継続的改善を実現しているかをご紹介いたします。

講師プロフィール 2001年にNEC入社。
社内のBPRや社内システムの企画および運用に従事。
その後、2008年7月にキックオフした全社業務プロセス/IT改革プロジェクトに参画。
主に、業務プロセス改革方法論やBPM基盤インフラの整備、ARIS-SolutionManager連携やプロセスパフォーマンスモニタリングの設計および運用を担当。
現在はNECグループ内へのBPM普及・展開に取り組んでいる。
15:30~
16:10
S-2

現場自律型のプロセス改革手法

~ユーザー心理を利用した仕掛けとは~

日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバルビジネスサービス事業 戦略コンサルティンググループ
マネージングコンサルタント
松田 剛 氏

新興国の台頭、新たな顧客セグメントの出現、業界構造の変化など、めまぐるしく変わる経営環境にいかに素早く対応できるかという課題は、もはや企業共通の課題となっています。このため、ビジネスプロセスを見える化し、標準化を進め、経営環境の変化に備えるBPMへの関心は高まっています。
ところが、平時において有事の備えが進みにくいように、BPMのような継続的なプロセス改革の仕組みが、現場部門を巻き込み定着しているとは限りません。これは、現場部門は、日々のノルマ、目標に追われ、継続的なプロセス改革の仕組みよりも、目の前の対応を優先せざるを得ない状況が挙げられます。このため、BPMの定着には、日ごろの仕事のなかに、ビジネスプロセスの見える化、標準化の仕組みを組み込むことが必要です。たとえば、業績とプロセスを結び付け、そのパフォーマンスを順位づけすることで、社内の既存プロセスのイイトコどりを促進する仕組みなどです。
本セッションでは、このような、仕組みを構築することを、IT部門の役割と考え、そのための業務改革の考え方と改革の実行方法を事例とともにご紹介いたします。

16:10~
16:20
休憩(10分)
16:20~
17:00
S-3

BPMで成功する業務システムの作り方

レッドハット 株式会社
グローバルサービス本部
シニアソリューションアーキテクト
梅野 昌彦 氏

BPMを活用した業務システムは過去多数の企業で取り組まれてきましたが、業務プロセスの複雑さゆえBPMが肥大化し当初の目的の柔軟性や俊敏性を見失う傾向が出てきています。本来、人とIT、業務の融合を効果的にするためには、これまでのBPMツール導入だけの実現方法だけでなく、業務判断(ディシジョン)の自動化、業務プロセスの選択と追加が簡単に実現できる新しい考え方のBPMシステムに取り込むことが重要です。
レッドハットが提案するビジネスプロセス改革の新潮流としての提案は、BPMの実現を企業のデータとビジネスプロセスを分けるだけでなく、ディシジョンの自動化を実現するビジネスルールの管理と実行基盤を取り込んだ単一プラットフォームを利用することが重要だと考えています。これにより、肥大化したBPMをシンプルにすることができ、かつ、新しいビジネスプロセスの追加、業務ディシジョンの追加が容易にできる柔軟性と俊敏性の両方を高めたシステムを構築することができるようになります。
本セッションでは、BPMとビジネスルールを採用した事例を中心に、BPMで成功する業務システムの作り方について講演いたします。

17:00~
17:10
休憩(10分)
17:10~
18:20
P-1 パネルディスカッション

実効性のあるビジネスプロセス改革のアプローチとは

推進組織やマネジメント手法、あるいは組織風土のあり方からツールの活用法なども含めて、継続的な経営改革基盤としてBPMを根付かせるための実践的なアプローチについて、ユーザー企業、ベンダー企業の立場から、パネリストが議論します。

【パネリスト】

●ユーザー企業

三菱総研DCS株式会社 技術推進事業本部 技術企画統括部長
長見 雄史 氏

日本電気株式会社 経営システム本部 業務プロセス改革部 シニアマネージャー
土`方 雅之氏

●ITベンダー企業

株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部 第2AP基盤ソフト設計部 担当部長
吉村 誠 氏

日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバルビジネスサービス事業 戦略コンサルティンググループ マネージングコンサルタント
松田 剛 氏

レッドハット 株式会社 グローバルサービス本部 シニアソリューションアーキテクト
梅野 昌彦 氏

【モデレーター】

IT Leaders 副編集長 川上 潤司

※講演内容、登壇者等については、予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。

開催概要

IT Leadersセミナー 事務局
TEL:03-5510-4079 FAX:03-5510-4060
itl-seminar@impress.co.jp